05月02日のJavascript


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使用した写真は、首都ブカレストの「国民の館」 です。
 ルーマニア滞在最終日、途中、吸血鬼ドラキュラのモデルになったルーマニア王ブラド・ツェペシュの父王の居城ブラン城に立ち寄った後、首都ブカレストに戻る。
 ブカレスト到着後、ブカレスト市内観光をし、革命広場、旧共産党本部、チャウシェスク夫妻の野望の象徴「国民の館」などを見学した。「国民の館」の正式名称は「議事堂宮殿」であり、別名に「議会宮殿」、「人民の館」、「人民宮殿」などがある。正式名称は チャウシェスク政権崩壊後に改めて名付けられたものであるが、ルーマニア人は「国民の館」という旧呼称を一般的に用いている。建設中の「国民の館」は1983年に着工。昼夜を問わず建設が進められ、しばしばチャウシェスク大統領が現場を視察し、進行状況のチェックなど指示を下したという。1989年のルーマニア革命でチャウシェスク政権が倒されたのを機に、建設計画の7割程度の完成をもって建設が一時中断された。その後建設が再開し、エレベーターなどが増築された。現在、完工に近い状態とされている。独裁者チャウシェスクが巨費を投じて造らせた宮殿が「国民の館」などという名前を付けられているのは、皮肉以外の何者でもない。この建物のために費やした税金はあまりにも莫大で、それによってルーマニア経済はひっ迫し、国民が困窮を強いられたというのだから。
豪華な装飾のホールや、廊下など建物の一部は有料で一般公開されており、国内外から多くの観光客を集めている。一部しか公開できないのは、現在部屋数が3,000を超え、あまりに大規模で管理ができないためである。ブカレストの中心に聳える「国民の館」は、超現実的なほど巨大な宮殿である。なにしろ床面積が世界中の宮殿や政府機関の建物の中でもアメリカ国防総省ペンタゴンに継ぎ2番目の大きさだというのである。これと言った産業のないルーマニアという国の象徴としては、あまりにも巨大な建物である。よくこれだけ大きな建物をさしたる目的もなく造ったものだと感心してしまう。




今 日 の 一 枚

首都ブカレストの「国民の館」