2018年10月の記事


「山車が行く」
<<日本>>--川越--


川越祭りの主役、煌びやかな山車が、爽やかな秋空の中を、車輪を軋ませながら進んで行く。

10月21~22日は年に一度の川越祭りの日である。

毎年この日が来ると、私は血が騒ぎじっとして居られなくなって出掛けるのが恒例となっている。

今年はこの二日間とも晴天に恵まれ、人出も半端ではなく、もみくちゃにされながらの祭り見物であった。

この山車は古くから伝わる元町の山車であり、上に乗る等身大の人形は牛若丸である。

背景の白亜の殿堂は、大正7年に建造された旧国立85銀行の建物であり、今でも埼玉りそな銀行の社屋として現役で活躍しているのである。

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「小さな露天商」
<<インド>>--アグラ--


これでも何かを売っていると思われる露天商の姿。

小さなテーブルを下水の上にセットして、彼は一体何を売っているのだろうか。

そばに寄ってじっくりと見てみないと、どんな商品を扱っているのか、理解することが出来ない。

それにしても、これで商売になるのかと思うと、不思議な国だなと感心する。

自分で工夫して作ったと思われるこの商品台の前で、裸足で店番をする男の姿は、凄みさえ感じられる。

彼の後ろには、彼の商売とは関係のないような様々な品物が置かれているが、何でも有りのインドの地方都市ならばこその光景である。

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「ラッシュアワー」
<<インド>>--アグラ--


アグラまでの一本道は、御覧のような渋滞道路である。

他の抜け道が無いせいか、村の繁華街に入ると、にっちもさっちも行かないような大渋滞となる。

舗装されていない一車線しかない道路は、空いている空間を見付けて、車もバイクも自転車もそして人も、隙あらば割り込んでくる。

この渋滞道路を抜けるのに、どれくらい時間を要したことだろう。
一寸刻みの進行状態だから、接触事故は有るものの、大した事故は発生しないようだが、乗っている我々はハラハラの連続である。

しかし運転手君はこんな状況にも慣れているようで、実に巧みに隙間を縫って進むから、流石に大したものだと、感心しきりであった。

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「露天商」
<<インド>>--アグラ--


道端で様々な雑貨や装飾品を売る露天商の親子の姿。

男性の脇に居る少女は、この露天商の娘なのだろうか。

日本でもお祭りや神社の縁日などに、道の両脇に露店の店がずらりと並ぶものである。

しかし最近では何を売るのか、商品や食品は品物が単一化され、客は自分の欲しいものが有る店に立ち寄るのだろう。

その点この露天商の商品は、種々雑多で見ていても飽きないほどの様々な品物が、所狭しと並べられている。

物余りが常態化している日本で不要になった品々を、インドに持って行って露店に並べたら、さぞかし飛ぶように売れるのではないだろうかと、詰まらぬ想像をしてみた。

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