「こんにちは!」
<<インド>>--アグラ--


街の中をうろついていた牛が、目の前に迫って来た。

正に我々旅行者に「インドにようこそ!」とばかり挨拶にやって来たような光景である。

この牛くん、写真では見えないが、右手にある露店の果物屋から、大きなリンゴを一個、パクリと口にくわえて、モグモグと食べながら我々の前にやって来たのである。

店頭に飾ってあるリンゴを摂られた店の店主、「あっ!」と声を出したが、牛を追おうともせず苦笑いである。

インドでは牛は神様の遣い、放し飼いで街をうろつき、こんな失敬をしても、尊い牛さんのしたこと、決して怒らないのである。

牛と人間との共存、国の風習とは言え、日本ではとてもお目に掛れない興味深い光景であった。

それにしても長い馬の顔の事を馬面と言うが、インドの牛面もこうしてアップで見ると、結構長いものですね。