「火渡り儀式②」
<<日本>>--川越--


火渡り式開催前の、山伏による祭りの開始を告げる最初の儀式。

先ずは総勢28名の山伏達が、不動尊の本殿に安全祈願をし、境内を法螺貝を吹き鳴らしながら一巡し、所定の場所に居並んだ。

次に若い山伏が、ご覧のように境内に設置された祭壇に向かって、祭文を読み上げてそれを奉納した。

それを機に、これから様々な儀式が山伏達により披露されるのである。

先ず日本刀を持った山伏が、抜き身で積み上げられた樹木の四隅を、邪気を払うために空を切り裂き、後に奉剣の儀を行った。

最後に弓を持った山伏が、これも樹木の四隅に矢を射込み、呪文を唱えた。

いよいよこれから、火渡り式を行うために積み上げられた樹木に、点火をするのである。