「馬上の宮司」
<<日本>>--川越--


川越祭りの開始を告げる幸神祭の行列の花形、氷川神社宮司の馬上の勇姿。

日頃街人とは縁の薄い宮司も、この日ばかりは衆人の憧れの的となる。

お付きの神官を従えて、水干直垂の馬上の姿は、いにしえの天下人を思わせるような勇姿である。

この幸神祭の行進は、京都の祇園祭における八坂神社の例大祭の神官たちの行進と、主旨を同じくするのだと言う。

それにしても、この大きく重い日傘をずっと行進中に持ち歩く神官は、かなりの体力が必要ではないかと、他人事ながら同情した次第である。