「父と息子」
<<インドネシア>>--バリ島--


ポトン・ギギの儀式に出掛けるための正装が終わった所で、二人の記念写真を撮った。

父親のワヤン君は、にこやかにカメラに応じているが、ユウゴ君はまだ、我々と初対面であった直後でも有り、かなり警戒心を露わにしている。

一体こちらにカメラを向けているおじさんは誰なのだ、言わんばかりである。

ま、見知らぬ人に誰にでも愛想良く接するのは、却って危険であることを、両親や親族から、良く教え込まれている証拠なのであろう。

しかし、ユウゴ君もこれから一日、我々と一緒に行動することになり、最後にはすっかり打ち解けて、仲良しになった事を、付け加えておきたい。