「街道を行く⑥」
<<ベトナム>>--ホイアン--


シクロに乗ってホイアンの街を散策する内に、こんな店を通り過ぎた。

如何にも歴史を感じさせる店の中には、びしっと決まった背広やドレスが陳列されている。

店の脇には、客待ちのシクロの車夫と三輪車を垣間見ることが出来る。

この一見、アンバランスに見える一つ一つの設定が、妙に斬新な感覚で迫ってくるのは何故であろうか。

そういえば、何処かの国の古い街並みが残る古都の一廓で、ファッションショーをやっている場面をテレビで見て、妙に斬新さを覚えたものである。

この街角の情景は、その時の感覚と同じようなものなのかもしれない。