「アートな橋④」
<<スペイン>>--セビリャ--


今度の橋は、橋そのものの造りが、アートな構造になっている。

橋桁を強化する鉄骨が、丸い輪のような形をしており、なるほどこれなら強度は充分保たれるだろうなと、合点がいく。

此処も実に見事に橋の形状がライトアップされている。

更にその前方、橋の下を通して見える次の橋は、どこかで見たような構造だなと思った。

そうだ、東京の山手線の真ん中を走るJR中央線の、御茶ノ水駅のプラットホームから見える、神田川に掛るあの歴史ある聖橋の形と良く似ている。

そんな思いに耽っている頃、もう夜もすっかり更けて、漆黒の闇の中に、様々な橋がくっきりと浮かび上がっているのであった。