「ドンコイ通り」
<<ベトナム>>--ホーチミン--


歴史的建物が多く残る、仏領時代からサイゴン市の目抜き通りとして栄えてきた、ドンコイ通りの光景。

私の写真のテーマである「世界の街角から」を髣髴とさせる、庶民がたむろすこんな街の佇まいが、私は好きである。

一見何の変哲も無い街角の光景の中に、庶民の暮らしを垣間見る事が出来るからである。

嘗てはこの通りの名はフランス語で、カティナ通りと言われていたが、ベトナム戦争終結の1975年に、ドンコイ通りの名称に変えられた。

ドンコイとは、ベトナム語で「一斉蜂起」を意味するのだと言う、ベトナム人の復興に対する意気込みの強さが伺える通りの名であろう。

此処を訪れたのは、10月半ばの日本が涼しくなった時であったが、昼間は30度を越す暑さで、もう一度真夏を体験する心地であった。