「諸王の間」
<<スペイン>>--グラナダ--


アルハンブラ宮殿の、ライオンの中庭の脇には諸王の間が有る。

歴代の王、10人の肖像画が有るところから、その名が付けられたという。

此処には幾つかの小部屋が有り、王の寝室もその中の一つである。

こんな装飾を眺めながら、王たちは眠ったのであろうか。

先日フェルメールを特集したテレビを見た。

光の魔術師と言われた彼の絵は、当時非常に高価だった青い絵の具を貴重にして、光の世界を実現したのだと言う。

此処でも、珍しく青い塗料を巧みに利用しているのが分かる。

イスラムの王達は、高価な青い絵の具を使用するのは、その財力から言って不可能ではなかっただろうから、此処の間でも使用したのだろうか。