「アベンセラへスの間」
<<スペイン>>--グラナダ--


この部屋に入り、天井を見上げた時には、いささか唖然とさせられた。

天井一杯に燦然と輝く造形は、8017個の寄木細工を使って造られているのだという。

この絢爛豪華な天井を持つこの部屋の名は、アベンセラへスの間と呼ばれているが、その名の由来を聞いて、また驚く。

当時権勢を誇ったアベンセラへス家の騎士38人が、対抗勢力の讒言によって騙された王の命令で、全員斬首された部屋である事から、この名が付いたのだと言う。

権謀術数が渦巻く当時は、そんな凄惨な出来事も日常茶飯事であったのであろうか。

編集 2maria2 : むかしは残酷だったのね