「ある情景」
<<スペイン>>--ラ・マンチャ地方--


レストラン中庭の白壁に、見事に描かれていた絵画。

まるでシルエットのような、ドン・キホーテと彼の従者サンチョ・パンサの絵である。

よぼよぼのロバに跨ったこの二人の物語は、セルバンテスの小説として、あまりにも有名である。

世の中を風刺したこの小説は、世界のあちこちの劇場で公演され、日本でも松本幸四郎、松たか子の主演でロングランを続けた。

痩せっぽちで長身のドン・キホーテと、太っちょで小男のサンチョ・パンサは、彫刻で見るより、この絵の方がリアルに感じた。

さて私は、暫く日本を留守にするが、帰国後はまた、宜しくご交誼のほどをお願いしたい。