「青い空と白い風車小屋」
<<スペイン>>--ラ・マンチャ地方--


真っ青な空に聳える白い風車小屋は、如何にもスペインらしくて眩い対比を成している。

この風車を、怪物だと思って果敢に攻撃し、跳ね飛ばされたドンキホーテの物語が思い出されて、成程なと頷いたものである。

この時は4枚の羽根に帆は貼られておらず、風車は動いていなかったが、年に一度のサフラン祭りの時は、風車も回転させるようである。

確かにこの巨大な黒い羽根が、ぎしぎしと音を立てて回る様は、ちょっと頭のおかしいドンキホーテには怪物に見えたのかもしれない。

そんな空想を巡らしながら、夏の灼熱の太陽に照らされながら、この風車達を見上げていたのであった。