「フラメンコ⑪」
<<スペイン>>--マドリッド--


スカートをたくし上げ、足技を見せるパタ・デ・コラの技法を披露するダンサーの姿。

敢えて、足に注目せず、一点を見据えて踊る彼女の顔の表情を捉えてみた。

踊りも20分以上踊り続けると、ダンサーも一種の無我の境地に入るようで、何かに取り付かれたような放心状態になる。

全ての情熱を踊りに傾注出来るのは、ある意味羨ましい感じもする。

踊りはかなりハードだが、踊り終えた時の満足感や、充実感は、他人には言い尽くせない物があるのではないだろうか。

どんな踊りでも、踊りを踊るというのは、技術的な上下などを無視した、人間の本能に近いもののような気がする。