「街に架かる橋③」
<<スペイン>>--クエンカ--


坂道を歩くにつれ、更に橋が目前に迫って来た。

どうやらこの橋は、人が通れるだけの強度と幅しかないようである。

人が通る場所は、橋の下の部分ではなく、上の太い部分で、その他の鉄骨部分は、橋を支える補強用に必要な鉄材のようである。

こんな渓谷に架けるのであれば、通常は吊り橋にするのであろうが、そうでないのが特徴と言えるだろう。

沢山の鉄骨を組み合わせて溶接止めした橋は、メンテナンスも大変だろうし、やがては老朽化して、崩れ落ちるのではないかと気になったものである。