2010年10月の記事


「歴史の街を」
<<スペイン>>--バルセロナ--


再びバルセロナの街の、教会などを巡る散策となった。

街の中には、ちょっと寄って見たくなるような店が建ち並んでいる。

はだかの若者はサッカーのサポーター達である、行き交う人の中には、車椅子を押して歩く老夫婦など、老若男女が混然一体となって歩いている。

前方には、由緒の有りそうな教会の塔が聳えている。

日本では見ることの出来ない、西洋のこうした歴史のある建物が並ぶ街を歩くのも、異文化を満喫出来て楽しいものである。
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「二人のガイド」
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日本から同行した添乗員と、現地ガイドの女性との打ち合わせの光景。

此処スペインでも、イタリアなどと同様、訪問先の都市で、必ず現地ガイドが付くシステムになっている。

後ろ向きの女性が、日本から同行した我々の面倒をみてくれる添乗員兼ガイドである。

スペインの国旗を持っているのが、バルセロナを案内する現地ガイドの女性。

流石にこの日は、スペインとオランダのW杯のサッカーの決勝戦の日だったので、彼女もガイド方々スペインを応援するのだと、張り切っていた。

彼女はスペイン人でありながら、日本語が上手で、添乗員のガイド嬢の出る幕が無かったと言えよう。

それにしても我々の乗るバスの、派手なグラデォエーションの色には驚いたが、お蔭で沢山有る観光バスの中で、我々のバスを間違えることはなかった。
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「迫真のギタリスト」
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グェル公園最後のページを飾るに相応しい、お気に入りのギタリストの引いた写真をもう一枚。

代表的なスペイン人を思わせる、彼のクラシックギターの演奏は、今でも耳に残っている。

帰り際にもう一度此処を通った時に、去りがたい気持ちでもう一枚彼の写真を撮った。

脇目も振らず、一心にギターを奏でる彼の姿は、周りを気にせずに一心に自分の演奏に没入しているようであった。

その迫真の演奏に、私は釘付けになってしまい、こんなに上手くギターが弾けたら、どんなに楽しいだろうと思いつつも、生活のためとなると矢張り大変なのだろうと、思いを巡らせていた。

此処は彼の第二の仕事場であり、夜は何処かの舞台で、彼の力量を思う存分発揮している事を願いつつ、演奏に聞き惚れていたのである。

スペインには、彼くらいの力量を持ったギタリストが、たくさん居るのだろうかと思いつつ、この場を離れたのであった。
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「ラテンのリズム」
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グェル公園の帰り道で演奏していた、ラテン音楽を演奏するデュオのミュージシャン。

彼等はスペイン人ではないようである。

メキシコかアルゼンチンから出稼ぎに来ているのだろうか。

聞き覚えのあるラテン音楽を演奏していた。

元々中南米は、嘗てスペインの領土であったから、同じスペイン語を話すし、関係は深いからスペインでも中南米の音楽は広く親しまれているのである。

ベサメ・ムーチョやラ・マラゲーニャの曲などはラテン音楽で有るが、スペインでも一般的に演奏されている。

彼等の奏でる曲も、リズミカルで此処を去りがたい感じがしたものである。
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「ギタリスト」
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一階のホールで演奏をしていた、もう一人のギタリスト。

彼の演奏も実にすばらしかった。

眼光の鋭い彼は、一体何を思いながらギターを奏でているのだろうか。

ここのグェル公園では、様々なミュージシャンが自分の得意な楽器を演奏しているが、矢張りお国柄フラメンコを基調にしたギタリストが多かった。

音楽好きな私は、もう少し彼等の演奏を堪能したかったが、時間の無いのが残念であった。

旅の後半はポルトガルであったが、そこの伝統歌謡であるファドより、スペインのフラメンコの方が数段良かったように思える。
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「踊り場からの光景」
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一階のホールに行く石段の途中に踊り場が有り、そこから見た光景。

正面入り口付近だから、かなりの観光客でごった返している。

前方の茶色の建物は、屋根がお菓子のような格好をした店であり、中では土産物や菓子類、アイスクリームなどを売っている。

暑かったので、水でも買おうかと思ったが、バスに戻れば用意してあるので我慢した。

この石段を上り、ホールに辿り着くと、そこではまたギターを弾くミュージシャンなどが演奏しており、妙なる音色が聞こえてきたのである。

相変わらず下の彫刻類のあるの所では、記念撮影をする人々で混み合っていた。
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「青空に映える」
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雲一つ無い青い空の下に、堂々たるグエル公園の建物が眩く輝いている。

見れば見るほど不思議な建物である。

屋上が広場になっており、我々が歩いてきた山道からは、この広場は一体になっており、林の小道を降りてくると、屋上の広場に出るのである。

だから広場に出た時は、まさかこの広場が建物の上に有るとは思っても見なかったのである。

屋上の端から人々が下を眺めているが、私もお伽の国のような建物を撮ったのは、この屋上の端からであった。

自然と一体化した建物を建てるのが、ガウディの建築手法なのであろうか。
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「公園の賑わい」
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グェル公園の入り口付近は、たくさんの観光客で、ご覧のように賑わっている。

訪れる人達の服装から見ても、如何に暑いかが分かるであろう。

それにしても欧米人は、この気候に合わせて、実にラフで解放的な格好で観光を楽しんでいる。

それに比較して、日本人の観光客は、若い女性にしてもノースリーブやタンクトップの洋服などを着ている人は、皆無といっても良い。

着ている服装だけ見ても、欧米人と日本人の違いは歴然としていて、此処にもお国柄の違いが分かって興味深い。

訪れる国の景色の違いだけでなく、そんな人間の違いを観察するのも、旅行の楽しみである。
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「グェル公園をバックに」
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暑さを避けるために、公園の下の木陰のベンチで一休みしている時に撮って貰った一枚。

こうして、公園のメインホールをバックにして撮ると、このホールの状況が良く分かる。

石段を上がった一階がホールになっていて、二階部分が広場になっているのだ。

あれだけ広い階上の広場を、このたくさんの太い支柱が支えているのだから、大したものである。

私はいささか暑さのために、顔が高潮してこわばっているように見える。

しかしスペインの青い空と南国の木々は、暑くても空気が乾燥していて、爽やかだったのを思い出すのである。
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「ちょっと失礼②」
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この男性、トカゲの口から流れ出る水で、顔を洗った後、今度は頭を洗い出した。

暑さ対策だろうが、ここまで大衆の面前でやるのだから見上げたものである。

とても我々の常識では、神聖な水を利用して頭を洗う感覚は理解出来ない。

矢張り欧米人の開けっ広げの大らかさが、此処でも発揮されているといった所だろうか。

背景の青空と、南国らしい木々の輝きが眩しく、この光景も決して不愉快なものではなかった。
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「ちょっと失礼」
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トカゲらしき動物の、彫像の口から流れ出る水で、顔を洗う男性の姿。

こちらは、さながら襟巻きトカゲのような格好をした、小動物のモザイク彫像である。

この欧米人の男性、あまりにも暑いので、水をすくっては顔を洗い、頭に水を掛けたりしている。

何でも有りのスペインだから、こんな事も大っぴらに出来るのであろうか。

私も出来れば真似をしたい所であったが、流石に慎み深い日本人としては、遠慮したのであった。

それにしても、こんな行為が羨ましくなるほど、暑い昼下がりであった。
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「トカゲと一緒に」
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トカゲの彫像と一緒に記念撮影をする欧米の女性。

かなりのアップなので、敢えて女性の顔はカットした。

観光客は、このガウディの有名なグェル公園のシンボルになっているトカゲの彫刻と一緒に、記念撮影をしたくなるらしい。

此処の場所では、記念撮影待ちの観光客が、たくさんたむろしていた。

遠慮深い我々は、遂にそのチャンスが見付けられず、写真を撮るのを断念して、専らこのトカゲを撮る事に専念した。

このトカゲは、一体今までに何人の観光客と一緒に写真に収まったことだろうか。
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「モザイクの動物達」
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グェル公園の中にたくさん有る、破砕タイルを貼り合わせた動物の一つ。

公園の正面階段の途中に有る、グェル公演のシンボルになっている、トカゲが鎮座している姿である。

水が口から流れ出しているのは、地下の貯水槽からの放水口なのである。

このトカゲも、ガゥディが作った作品として有名である。

観光客は、このトカゲの口から流れ出る水で口を濯いだり、顔を洗ったり、トカゲと一緒に記念写真を撮ったりしているのである。

誰も居ない所を見計らって、全身像を撮影するのに苦労したものである。
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「広場からの眺め④」
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広場の端から眺める公園敷地内の光景。

広場は日差しが強く、遮る木も無いので、広場から下に降りて行って、丁度写真では木の木陰に数人人が居る所で、ベンチに座ってしばし休憩したものである。

此処の広場は、建物の階上に作られた人工の広場なので、植樹などをするのには向いていないのであろう。

下の木陰のベンチからこの広場の様子を仰ぎ見ると、このグェル公園の様子が良く分かるのであるが、その光景は後日載せることとしよう。
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「広場のミュージシャン」
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グェル公園の広場の一角で、デュオでギターを弾いているミュージシャンの様子。

流石スペインだけあって、クラシックギターで演奏をするストリートミュージシャンが圧倒的に多い。

同じギターを嘗て若い時にやっていた私にとっては、公園の景色もさることながら、彼等の演奏する音楽にはつい足を止めて、聞き惚れてしまう。

今でも私の部屋の片隅には、若かりし頃に苦労して貯めたお金で買った、スペイン製のホセ・アントニオのガット・ギターが宝物のように置かれているが、今はそれを奏でるのも年に数回になってしまった。

いつの日かスペインに行って見たいと思っていたのも、本場のギター演奏が聞いてみたいと思っていたのは事実である。

そして彼らが演奏するギターが、たとえ街のミュージシャンであっても、本物だなと満足したのであった。
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「広場からの眺め③」
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今まで載せていた画像のアングルを少し右に移動した、広場から見る光景。

此処には塔が有り、塔の先端には十字架が掲げられている。

信仰心の篤いガウディは、こうした様々な建造物の中にも、必ず十字架を乗せるのが彼の手法のようである。
お伽の国の中でも、信仰を忘れないようにと言った事だろうか。

此処では彼の作ったサグラダ・ファミリアが、左端に遠望出来る。

と言う事は、サグラダ・ファミリアの塔にエレベーターで昇れば、当然このグェル公園も望む事が出来たであろう。

残念ながら、塔には昇らなかったので、公園の様子を確認する事は出来なかった。
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「広場からの眺め②」
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グェル公園の広場の端から眺めた入り口方向の眺め。

まるでお伽の国のような建物が並んでいる。

我々は車の駐車場の方からずっと歩いて、この広場まで来たのだが、一般の観光客は下の入り口からこの公園に入場するようである。

此処からはバルセロナの街が一望出来る。

はるか彼方、画面の真ん中右方向には、サグラダ・ファミリアの塔が遠望出来るであろう。

この公園もガウディの作になるものだが、同じ人間があのサクラダ・ファミリアも作ったというのが、何とも感慨深い。

ガウディは、遊び心も十分持ち合わせていたようである。
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「広場からの眺め」
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グェル公園の広場から眺める丘の上の光景。

如何にも南国を思わせる椰子の木が生い茂る丘の上には、これもガゥディの手になる館が聳えている。

ガウディは一般の建築にも、モデルニスモ(新しい芸術)建築様式を取り入れ、近代芸術の建築物を沢山残した。

丘の上の館まで登っていって、中を拝観したいものだと思ったが、そんな時間も元気も無かった。

ガゥディがこの公園建築で目指したのは、自然と一体化したお伽の国のような、夢のある楽しい場所であったようだ。
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「広場の露店商」
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グェル公園の広場に店を張る露天商の様子。

勿論此処での商売も違法だから、絶えず取り締まりの警官を気にしながらの商売となる。

しかし売られている物は、ちょっとした小物のアクセサリーなどの土産品だったり、帽子などだから、警官が来れば、風呂敷に商品を包んで直ぐに隠れる事が出来ると言った具合である。

客の方も値の張る物は売っていないから、ちょっとした子供達への土産物には打って付けで、結構関心を集めている。

明るく乾いた太陽の下では、何事も大目に許されると言った感じだろうか。
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「丘の上の十字架」
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グェル公園の広場からこんな光景が望遠出来た。

丘の一番高い所に、ピラミッド状に石を積み上げて、その上に十字架を設置している。

この塔は登るための石段など無いような気がするが、此処に上っている人たちはどうやって登ったのだろう。

かなりズームアップして撮ったので、近くに見えるようだが、実際には広場から見ると、微かに見える程度の丘なのである。

此処には不思議な建造物が沢山有って、見るものには事欠かないといった感じである。

それにしても、日中の強い太陽が照り付ける中、良くこんな上に登ったものだと感心仕切りである。
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「不思議な広場」
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グェル公園のメイン会場である広場に着いた。

この広場、良く見ると不思議な構造なのである。

広場の下には演奏会場のような建物が有り、その建物の上に広場が広がっているのだ。

つまり人工で作られた広場であり、良くこれだけの広場を沢山の装飾された石の柱で支えているものだと感心する。

全ての物を人工で作り、自然に見せるのがガウディの設計手法のようである。

広場の周りを縁取っている縁石は、様々な破砕タイルを貼って装飾されていて、それだけを眺めても実に見応えが有るのだ。

これからこの広場の周辺の様子を、様々な角度からご紹介してみよう。
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「逃げる②」
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露天商達が、グェル公園の脇道のパトカーが入って来れない場所に避難して、取締りをやり過ごす様子。

風呂敷に纏めた商品を持って集まった彼等の様子は、何とも異様な光景である。

彼等はパトカーが通り過ぎてしまうと、いち早くまた元の自分が居た道端に戻って、店を広げるのである。

観光客である我々は、その様子を笑いながら見ている訳だが、彼等はそんな我々の存在などは、全く気にしていないようである。

そんな彼等の行動を、写真に撮る私も悪趣味と言われても仕方がないだろう。

昔報道写真を撮っていた頃の癖が出たようである。
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「逃げる」
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パトカーがやって来る事を知って、露店の商品を風呂敷に包んで運び去る露店商。

実にすばやく要領の良い対応である。

あっと言う間に道の両脇に店を広げていた露天商達が、雲の子を散らすように居なくなるのだ。

前方の石段の途中にも、風呂敷を持った男が居る。

観光客は、そんな彼等の仕草をあっけに取られながら、眺めているといった具合である。

この取締りの警官と、露天商達の泥仕合は、毎日行われていることなのだろうか。

どうやらパトカーの警官も、本気で彼等を取り締まる気配は無さそうである。
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「パトカー出動」
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グェル公園の見廻りに出動したパトカー。

時々パトカーは、抜き打ちで公園内の見回りと取り締まりのために巡回するようである。

道路脇の道に露店を張る露天商達は、遠くにパトカーが来るのを発見すると、一斉に道に広げてある商品を大きな風呂敷包みに纏めて、雲の子を散らすように、道路脇の茂みの中に隠れるのだ。

その速さは、我々がびっくりするほどすばやいのである。

パトカーの警官も、そんな様子をニヤニヤ笑いながら、ゆっくりと車を走らせて来るのである。

どうやらこの駆け引きは、日常茶飯事のようで、馴れ合い的要素も有りそうである。

両者のそんな駆け引きを見ていると、何ともユーモラスで、思わず笑ってしまったが、露天商達の真剣な顔付きには、危ない橋を渡りながら商売をする厳しさが漂っていたのであった。

それにしてもこのパトカー、流石スペインだけに、実にカラフルな彩色である。
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「グェル公園③」
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グェル公園へ向かう道をしばらく歩いていると、妙なる琴の音が聞こえて来た。

この若い女性は、琴を道端に据えて、パフォーマンスをご披露している。

日本人なのか、中国人なのか良く分からないが、演奏は確かである。

日本の曲ならば、私の母が琴の師匠していたことが有るので、たいてい知っているが、聞いたことの無い曲なので、中国女性かもしれない。

それにしても、スペインに来てフラメンコギターを聴くのなら分かるが、琴の音を聞けるとは思いもよらなかった。
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「グェル公園②」
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グェル公園は広大な丘全体が公園になっているので、かなりの歩き出が有る。

舗装されていない道の両側には、地面にビニールを敷いただけの露天商がたくさん出ている。

これらの露店商は、皆違法な出店であり、取り締まりの対象になるのだと言う。

傑作なのは、時々此処にパトカーが見回りに来ると、これらの露店商は一斉に店をたたんで、何処かに隠れるのだと言う。

タイなどの夜店などでも同じような光景を目にしたものだが、人間は生きるためには違法すれすれの事をするものだと、思ったものである。

観光客目当ての商売、観光客はその日限りの見学だが、此処を根城に商売をする露店商は、毎日が生きるための格闘なのであろう。
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「グェル公園」
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グェル公園の入り口の駐車場でバスから降りて、小道をしばらく登っていくと、こんなアーチが出現する。

道の脇にある、この石のブロックを積み上げたアーチは何を意味しているのだろうか。

突然の雨に見舞われた時の、雨宿りには好適かもしれないが…

最初は、この見晴らしの効く、小高い丘の上には住宅を建設する予定であったようだが、2戸建てた所全然売れなかった為、市が公園として、ガウディに設計を依頼したのだと言う。

何だか不思議な場所や建造物が多いのが、此処の公園の特徴だろう。

ツアーメンバーの女性の一人が、茶目っ気たっぷりに石の柱の蔭からこちらを覗いている。

こんな場所に来ると、童心に帰るのだろうか。
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「グェル公園へ」
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バスはバルセロナのもう一つの名所、グェル公園へと向かう。

アントニ・ガウディが、彼の遊び心を思う存分発揮して作った公園で、観光客だけでなく、地元の人達も家族ぐるみで遠足に来る場所である。

長女夫婦が10年前、ロンドン在住時代に此処を訪れた時の写真を送ってくれて、一度訪れてみたいと思っていた所だ。

公園は、前方のトンネルを潜り、小高い丘に向かって細い道を登った、バルセロナの街を一望出来る見晴らしの良い場所に存在する。

これからしばらく、グェル公園の様子をご披露したいと思う。
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「ロータリー」
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バスのフロントガラスを通して見る、噴水のあるロータリー交差点の光景。

スペインには、このような交差点の中央に噴水のある場所が多い。

景観が粋で、すばらしいだけでなく、これなら交差点内での事故も少なくて済むだろう。

東京にもこんな交差点が有るかどうか、思い起こしてみたが、残念ながら思い当たる場所は無かった。

夜になると、噴水が様々に変化するライトアップで浮かび上がると言うから、綺麗な事であろう。

カメラを構えた時に、バスが停車をしたので、カメラが下にずれてしまい、手前の道路が余分に写されてしまった。
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「帰り道」
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カタルーニャ音楽堂を見学した後、再び元来た道を歩いて帰ることとなる。

日差しは既に強くなり、歩いていても汗が噴出してくる。

我々の乗るバスはこの細い道に入ることは出来ず、駐車している広場まではかなり歩くこととなる。

先頭を切って右側を歩いているのは、相棒である。

この狭い路地では、余り風も入って来ず、ひたすら暑い道を歩き続けることになる。

此処まで歩いて来て、音楽堂の中に入れずに、帰るのは如何にも草臥れもうけの様な気がしたものである。

ポツンと置かれたバイクが、日差しの暑さを物語っているような感じだ。
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