「カラカウア通りにて③」
<<ハワイ>>--オアフ島--


パントマイムの準備をしている男の後姿。

彼は今は動いているが、一旦台の上に乗ってポーズを決めると、微動だにしなくなる。

銅像のように動かなくなるこんな芸人は、今は世界のあちこちで見ることが出来るが、どうして長時間身じっと身動ぎもせず立っていられるのか、不思議でならない。

彼と話しているサングラスのムキムキマンは、彼の友達なのだろうか。

見事に筋肉の盛り上がった体躯は、パントマイマーの男の風貌と比べても、見劣りがしないと感心した。

この通りには、この他にも銀色のマントを着た、パントマイムをする男がもう一人居たのだった。