「夏草の中に」
<<インド>>--サールナート--


寂寥感が漂う、遺跡群が点在する人影の無い公園内の光景。

嘗ては多くの仏教徒達で栄えたであろうこの土地も、今は夏草の中にその名残りを留めるだけである。

状況は違うが、何故か「夏草や、つわもの共が、夢の跡」の有名な句が思い起こされた。

これらの礎の上に建てられていた伽藍などは、一体どんな光景だったのだろうかと、思いを馳せてみたものである。