「露店商」
<<インド>>--ヴァラナシ--


子供や女性が好みそうな小物商品が店先一杯に並んでいる。

この商品を売るのは露店商の一家だろうか。

彼等の背景には、シートの影から顔を出している少年も居る。

更にその少年の後ろに立て掛けてある梯子状のものは、死者を乗せて火葬場まで運ぶ葬式道具であろう。

これだけの画面の中に、インドの縮図のような光景が、びっしりと写し込まれているようである。

偶然であるが、商品の鏡の中に写っている日本人と思しき女性は、我々のツアーに一人で参加していたインド好きの女性である。