「ひまだな~」
<<インド>>--ヴァラナシ--


粗末な店先で店番をする男の姿。

お店と言うには余りにも質素な店舗だし、一体何を売っているのか判然としない。

飾ってある巨大な玉葱みたいなものは、一体何なのであろうか。

西日が当たるので、商品の腐敗を防ぐためなのか、布で覆っている物もある。

それでもこの男は、所在無げに店番をしている。

こんな商売がいつまで続くのかと言わんばかりに、半分ふてくされた感じで、物思いに耽っている姿が、インドらしくて印象に残ったものである。