「沐浴�A」
--ウブド--


寺院の中の沐浴場で聖なる水で沐浴をする善男善女の光景。

祭りの日に此処で沐浴をするのには人数制限が有り、かなりの時間行列を作って待たなければならないと、ワヤン君の解説が有った。

こうして身も心も邪悪を洗い落として、綺麗な体で祭りに参加するのだという。

村の大半が敬虔なバリヒンズーの信奉者達は、我々外部の人間に対しても、とても優しく親切に対応してくれる。

自然神が対象のこの宗教は、天の神々に対して、自然の恵みを感謝する事から端を発しているから、人に敵対したり、害を及ぼすことを良しとしない事を、小さい時から親によって教育されているので、穏やかな人が多いのだろう。

日本も親が子供の育児に付いて、他人に対する慈恵の念や感謝の気持ちを植え付ける事を、日頃から徹底すれば、最近のいじめや攻撃的な行動などの傾向も、少なくなるのではないかと痛感する次第である。