野仏56体-23年、祈りのこけし4000体 水俣の祈り、今210606 nhkETV
 野仏56体-23年、祈りのこけし4000体 水俣の祈り、今210606 nhkETV.



熊本県水俣市。
 かつて、汚泥ヘドロの海となった「水俣公害の原点」に設けられたエコパーク、
 そこに叔父が石に刻んだ「野仏56体-25年」。4歳年下の甥が「<実生の森>で削る<祈りのこけし? 4000本」。

 1954年。
 痙攣のとまらぬネコの症状が、父親にも発症。水俣公害の人的被災。
 「父が飲もうとする味噌汁、痙攣で飲めずに椀からこぼれる」。
 自身の毛髪からはヒトの20倍の有機水銀が含まれている検査結果を申請しても、水俣病患者に認定されることはなく10年。

 近世の真宗禁制、近代の有機水銀放出、現代の水俣公害。
 父の葬儀にみえる、「阿弥陀如来方便像」と「住職の七条袈裟」が、悲惨を生き抜いた証で重なる。

 石の野仏はエコパークの「意味」を体現するオブジェクト。
 実生の森の樹木を削る<祈りのこけし>は、国際機関、政府要人、市民運動の参加者に配布と。

 熊本県政担った女性知事。
 「私の責任で認定させていただく」「長い間にわたり苦しめ、本当に申し訳ない」。車椅子で面談にのぞみ、苦衷吐露。
 
 210606 nhkETV  「こころの時代」。本でみていたエコパーク。映像で「今」をはじめて眺める。