源頼朝像 1990年代に付された疑問 180919
源頼朝像.
 かつて日本放送出版協会本で読んだモノであった.か.

 藤原隆信筆で国宝の「源頼朝像」.足利直義の像ではないか、と.当該本の情報は以下のとおり.
 謎解き日本史・絵画史料を読む 黒田日出男講師 (NHK人間大学, 1999.1月-3月期) 日本放送出版協会, 1999.1

 最近は「伝源頼朝像」となっている、ようで.この議論、1990年代に始まった、そうで.



 もっとも注目があつまるのは、帯剣にある「紋」だそうで.ここが、「桐 五三の桐」かをおもわせる下位の位置がうかがえるのだそうで.

 と、すると.
 源の紋.「笹竜胆」ではないということで.「米倉迪夫説と」と申す解釈があって、そこには、
 「伝頼朝像と伝重盛像の太刀の柄に「桐紋」があり、これは足利氏の紋。源頼朝や平重盛は「桐紋」は使わない。」が有力説.

 ちなみに、「 清和源氏の家紋は「笹竜胆」が代表紋とされるが、鎌倉幕府 を開いた源頼朝が笹竜胆紋を用いた確証はない。」というからややこしい.
 源平藤橘に「源氏の笹竜胆・平氏の揚羽蝶・藤原氏の下り藤・橘氏の橘紋」とする原則も、よく知られていることらしい.