額の歯止めが 水俣賠償


額の歯止めが 水俣賠償.
 文書保存.その有意味性が問われている点でも、重要.
 160823放送のNHKG「“加害企業”救済の裏で~水俣病60年「極秘メモ」が語る真相~」.

 昭和53年前後の企業役員メモが発見された.事件は昭和29年にはじまっているから、四半世紀ほどの時間が経過しているが、なぜメモがつくられたか.

 水俣病患者の認定、補償額の負担、補償の財源、加害企業の存続、公的負担の可否.
 「昭和50年代初め、患者に支払う補償金は、年間50億円を超え、チッソは深刻な経営難に」.
 会社も困るが、企業城下町も困る、かといって公的負担は納税者の理解がえられるか.

公的資金2200億
 求められた国のつぎ込んだ公的資金は、半年後に2200億円.このままでは.そこから「歯止めが」の議論.
 政治家・官僚が動き出す.患者認定基準を厳しくして、賠償額の削減.

 ことは今、当面している福島原発の解決にもつながるはず.かつての沖縄返還の密約にも匹敵.

 「クローズアップ現代」で取り上げられた放送.ぜひ再放送があると、よい.
 日曜日夜、NHKスペシャルで取り上げたこともある「沖縄密約」.会社も、「話すことはありません」とは言わずに資料&会議記録を残し、別番組で<説明責任>を果たしてはいかが.

 世論はキチンと動向を見守りたい.