2016 06/26 06:51
Category : 旅紀行
鴉沢&烏沢 旧大畑町二題
村林源治著『原始謾筆風土年表』(「漫」はサンズイではなくゴンベンをあてているも)を、読んだことがあります.
その書に18世紀なかば、<それまでの木こりをやめて、漁業稼ぎをするようになりました>趣旨が、記載されていました.
記載に「鴉沢」、現地に烏沢
この地名.村林著は「鴉沢」.
こちらの寺院に残る過去帳の記載には「烏沢」.このため、はやくから海岸線にほど近い<むつ市<大字>関根<字>烏沢と、決め込んでいた、が.
海岸線に烏沢、大畑川支流にも烏沢
今回、いろいろ探してみて、二つの「烏沢」に気がついたです.
大畑川の支流、薬研温泉から佐井村本村にぬける県道の脇道に<烏沢>=国土地理院図.
内陸の地番表示?.むつ市大畑町字大畑のそのあとに?.
江戸時代.杣=ソマに樵=キコリがはいった作業地が内陸の<烏沢>か.
南部藩の留山制度で、仕事場を失って漁業に転向.
さて、根拠地は海岸線の<烏沢>に移転したものか.
インターネットの不動産情報.「青森県むつ市大字関根字烏沢には、131世帯321人が居住されています」。(平成22年国勢調査より)と、ある.
こちらは<海岸線の烏沢>で、山奥の<烏沢>にはあらず.
資料に読んだ<鴉沢>.はたして山奥、かつは海岸線?.