NHK大学講座 大学通信教育から生涯学習への流れ


NHK大学講座 大学通信教育から生涯学習への流れ.

 <NHK大学講座>は、「1966年4月4日 から1982年4月3日までNHKで放送されていた教育番組」とされる.

 戦後のNHKには、「通信講座」「市民大学講座」「NHK市民大学」「NHK人間大学」「NHK人間講座」「知るを楽しむ」などの、系譜があった.
 背景に大学教育の水準を、番組の通信教育で提示できないか.
 そうした試みがあって、のちの「放送大学」のシステムを、国の委託をうけて開発してきた経緯が、あるらしい.

 中根千枝著『社会構造の分析』は、その講座の一コマ.
 1979年4月~9月の放送で、週一度、30分の放送が26回用意されている.
 単独で30分の講義を半年、放送す.そのテキストを放送前に書き上げてから放送に望む.その斬新さに引かれて、購入することを
決めたと、記憶する.

 ネットで調べてみると、週6日間は放送があった.毎年、半年分のテキストが、前期6冊、後期6冊 計12冊出版されたことになる、
 しかも毎回、30分の講義を聴く、そのテキストが市中に出回って、売れる.

 放送大学開学に向けて体制が整い始め、番組の位置づけはかわったのだと、される.
 曰く.「(国からの事業委託が終わり、ラジオ第2での放送が無くなった)1976年度ごろから生涯学習番組に路線変更を図り」と、いうことなのだそうだ.
 その後、1982年度から『NHK市民大学』に改題されたという.

 一冊の本に、歴史はあるもの、だ.先日、思い出して、書架からとりだしてきたが.