災害便乗型資本主義
 「災害便乗型資本主義」.
 「ショック・ドクトリン」を訳して、「震災のショックに乗じ、住民の反対や抵抗の起きる前に素早く行われる」と、定義されるのかも.
 古川美穂著「東北ショック・ドクトリン 企業空間と被災地の未来」で、冒頭に紹介されている.

 「公共分野への襲撃的な行為」.
 早く申すと、<予算は国がつけてくれるが使い道に制約があり、現地での判断が許されないなかで、利権業者が仕事を横取りし住民の益しない公共工事で税金が支出される>と、解しておくと良いの、か.

 3.11.その復興過程で、二つの対応.
 宮城「中央/民間主導の創造的復興型」、岩手「地域合意重視のなりわい型」.県知事の政治姿勢によると、「する.

 被災地の復興は、「外から、上から」か「被災者・被災地の現場から」か(日野秀逸 東北大学名誉教授)の議論のための軸設定も興味深い.

 政権、支援企業の間で、暗黙の利益分配.分配されるのは利益ではなく、税金である点を見落とすわけには、ゆくまい.(『世界』 2015.1)