大津事件
 大津事件。明治35年2月、十勝国の大津港を舞台に起きている。「エーッ、本当?」の向きがあるかもしれないが。

 「1891年(明治24年)年5月11日、滋賀県 大津市で、来日していたロシア帝国の皇太子ニコライ(後の皇帝ニコライ2世)に対し、 警備に当たっていた巡査、津田三蔵が突如斬り」とは、違うのである。

 キーワードは「博徒」。狙われた一段を保護の名目で逮捕した博徒の一方が、他の博徒による襲撃の前に、警察官の阻止も行き届かず、護送中に殺害されると言う事件に拡大する。