2012 06/27 08:16
Category : 書評
北方謙三著「『水滸伝』から中国史を読む」。『水滸伝』なるものを、理解する入り口となった。
物語りが宋の時代の言い伝え、伝説、噂をふくむ「稗史」(145p)にあたり、「伝承・伝説・民話のようなものの寄せ集めて」(89p)とする。
そのうえで、登場人物のキャラクターが魅力的、とも(同)。
「北方水滸伝」なるものが、あるらしい。「キューバ革命との符号」ともする。
第2回の「闇塩の道」がおもしろい。塩と鉄の支配が国家存亡のカギをにぎるモチーフ。大陸で昆布の重要な意味を説明するくだりもある(107p)。
日本人の死生観と中国の死生観(128p)を示すところも興味ある点。
岩波文庫に収録されているらしいが、いずれは原典。しかし、実に難解そうではある。(『NHK 知るを楽しむ』 2,008年8月 日本放送出版協会)。
物語りが宋の時代の言い伝え、伝説、噂をふくむ「稗史」(145p)にあたり、「伝承・伝説・民話のようなものの寄せ集めて」(89p)とする。
そのうえで、登場人物のキャラクターが魅力的、とも(同)。
「北方水滸伝」なるものが、あるらしい。「キューバ革命との符号」ともする。
第2回の「闇塩の道」がおもしろい。塩と鉄の支配が国家存亡のカギをにぎるモチーフ。大陸で昆布の重要な意味を説明するくだりもある(107p)。
日本人の死生観と中国の死生観(128p)を示すところも興味ある点。
岩波文庫に収録されているらしいが、いずれは原典。しかし、実に難解そうではある。(『NHK 知るを楽しむ』 2,008年8月 日本放送出版協会)。