木暮太一著『子供に教える「経済学」』
 木暮太一著『子供に教える「経済学」』。冒頭、≪敷かれたレース通には生きることができなくなった≫趣旨で、生涯雇用・年功序列・(職業別労働組合=この記載はないが)の日本型雇用体系の維持が難しくなった点から、説明がはじまる。

 自身、授業がわかりにくかったので、経済学を「理解しやすく説明」を、書名に選んでいるのかもしれない。
 「非正規雇用」。広がるのは「当然」で、規制しようものなら「雇用そのものが行われなくなります」
 「国債増加」が続けば、「消費税は20%も当然」。

 その通りではあるが、学問は施政者の施策を市民に納得させ、≪しょうがないんだ≫と思ってもらうものと、言いたげであるが。そういう点がいくつか、気になる。(青春出版社 2009年)。

編集 ペン : こうした分野の書物はあくまでも著者の意見ととらえて読まないと井ツンも間にか洗脳されてしまいます。まるっきり正反対の内容の本があったりします。