2010 08/24 07:18
Category : 日記
鳥居本幸代著「平安朝ファッション再発見」を読んでいた。テーマは色の発見と季節ごとの重色目。
季節にあわせて着衣の色の選択と配色は、ある種、貴族社会に生きる女性の教養と見識であるかのようだ。中国・朝鮮から《原色》がもちこまれたのに、本邦では中間色が多様に組み立てられ、色彩感覚を磨いてゆく。
磨いてゆくだけではなく、適応できないと、蹴落とされてしまうような、厳しい世界である。それが、式部や納言といった宮廷内作家によって、記述・講評される。
寝殿造の内部で、そこはかとなくうかがわれる衣の美。豊かさ、情緒、含蓄。
他面で、なかなか厳しい世界である。
季節にあわせて着衣の色の選択と配色は、ある種、貴族社会に生きる女性の教養と見識であるかのようだ。中国・朝鮮から《原色》がもちこまれたのに、本邦では中間色が多様に組み立てられ、色彩感覚を磨いてゆく。
磨いてゆくだけではなく、適応できないと、蹴落とされてしまうような、厳しい世界である。それが、式部や納言といった宮廷内作家によって、記述・講評される。
寝殿造の内部で、そこはかとなくうかがわれる衣の美。豊かさ、情緒、含蓄。
他面で、なかなか厳しい世界である。