左大臣
 インターネットで中国映画『王の紋章』の案内。曰く。「中国映画の宝が集結! 愛と憎しみ渦巻く豪華絢爛(けんらん)な時代劇ロマン」。スチールカットの写真もあった。

 その写真。よく見ると、男性が左で、女性が右に。東日本の結婚式、最近は新郎が右に、新婦が左に座る。
 卒業式や入学式。日の丸を掲げるときは、日の丸が右で、学園旗が左。来賓が左に着席、主催者が右は変わりがないが。

 古代の官制。左大臣が上席で、右大臣が末席であったように思うが。寺院の内陣。左に祖師で、右は末裔。東日本のヒナ人形は、右に内裏、左に雛人形が着座。西日本はその逆のようだ。

 なんで、変化したか。違いが生ずるか。第一は、意味が解されていないのかと思う。第二は舞台中央に横一文字を掲げる。昔は日本語にあわせて横一文字も右から左に文字を配した。それではと、さすがに現在は左から右に文字を並べる。

 そうすると文頭は右にきて、末尾は左に。舞台の上手は左位置、下手は右位置ながら、旗の位置は上下、逆となる。いやはや。