官僚の存在感
日銀総裁の人事案件。政界は政府の迷走を指摘し、報道は政治の責任を摘出する。
 財政と金融は機能分離とはいいながら、財務官僚は日銀をOBの天下り先のひとつにしようとしているとの指摘もある。

 後輩は先輩を優遇して、組織が意のままに動かせ、出世させてくれた配慮に報いようとするわけか。外部に問答無用。官僚は頼みにゆくときは低姿勢ながら、頼まれるときは聞く耳持たない体質。

 あきらかになった社会保険庁の「ヤミ専従」。権力は独占、独善。首相も財務相も、手を焼いているのであろうが。明確にいわないと、自らが危うくなる。解散をするつもりはないだろうが、国際金融界での信頼は落ちるーと、思うのであるが。