京菓子
 伊勢の「赤福」が、「生もの」を標榜しつつ、「冷凍モノ」の解凍品であった明らかになった。

 式年遷宮で参拝客が急増、品不足を露呈したところで、「つなぎ」のための措置であったと言う。冷凍技術とその解凍技術。進歩、発達の成果で、「生もの」と「解凍もの」に遜色はなくなった。それゆえ、「生ものです」と言っても、「解凍品です」とは言わずに済んだ。

 作り、品切れになったら、店を閉める。手作りを標榜する老舗菓子屋にコンサルタントが、「機械化計画」をもちこみ、激しい議論を展開していた「ドラマ」をみたことが、ある。

 製作過程の機械化は、それだけ日常茶飯事の話題で、あったのだろう。京都の隣の伊勢。仏の地と神のお膝元。京都の菓子なら、どう展開したものか。

 「お前もか」の前に、「京菓子ならどうしたか?」。ちと関心がある。