夜間小児科相談病院
 昨夜のNHK「クローズアップ現代」。
 夜になると子供連れの患者が、三々五々に集まってくる。原因不明の腹痛、発熱、便秘。親は言う。医師に、「心配ないですよ」、そういってほしい、と。

 インタビューで、言う。昼間は仕事でこれない、心配だが周囲に相談できる人がいない。知識が豊富だから、「便秘ですよ、浣腸を」といわれても、「腸に異常があるのではないか?」と、譲らない。医師は、30分をかけてエコーで診察し、「腸壁には異常がないですね」。

 場所は夜間小児科緊急病院。昼間に比べスタッフは4分の一。そこに、昼間以上の患者と付き添いが訪れるのだという。「医師から『心配ないです』と言ってほしい」は、緊急以前の相談診療。ために、本当に急がれる患者が「後回しになってわ」と、関係者は危惧する。

 小児の24時間をみていないこともある、周囲に相談できる人がいない、こどが病気でも仕事を休むわけにはいかない。シワ寄せは医療機関に集中。かくて、夜間の小児科病院は、「緊急」から、「相談」の病院にかわると言うことだが。