25日は地震雲が連続出現!
2000 05/25 22:44
5月25日、空知支庁浦臼〜上砂川より観測。


 連日、日を追う事に地気と霞みが濃くなる一方。もう近くのピンネシリ岳さえ視界が悪くて酷い状況。こりゃ〜一体どういうことだろう?
 本日の空の宏観は、朝から一日一杯、地震性の反応が見られ地震雲の出現しっぱなしだった。
次から次ぎと出現しては消える地震雲は複数震源を示すものと思われ、私の頭の中は混乱状態。よってこれらの地震雲の方位判断もだんだん自信がなくなってきてしまった。果たしてどれだけ該当地震が発生するか?
 
・午後12時30分頃観測
 空一面が何かスチームでも炊いているかのような不思議な印象。絹層雲のようなモヤ状が上空一杯に立ち込めている。太陽の周囲がギラギラ照り返して眩しい。全方位のあちらこちらに漣状、鱗(又はイワシ)状、ひつじ雲が出現。全体としては何か一方向へ放射的形状を示しているようにも見えるがよく判らない。中でも特に際だった印象が鱗(又はイワシ)状模様を持つ帯雲で、23日に目撃したタイプと似ている。この雲は、ほぼ南南西へと流れており、その方位が震源なら苫小牧周辺方向。この全体が同一震源に反応したものなら規模はやや大きそうだ。想定はM5.3前後の印象。鱗(又はイワシ)状模様を伴っており、この地震も発生は早そう。48h内前兆。
・午後4時15分頃観測
 ピンネシリ岳の山並み側から北東へと向かう帯雲。規模はM3級でそのまま北東方向が震源ならカムチャッカ半島方面(もし逆なら南西、松前〜奥尻)。発生は28日頃、延びても今月一杯。
・午後5時10分頃観測
 ほぼ北方向からの放射状雲で、曲がりくねった長い筋を延ばしている。宗谷、樺太(サハリン)方面のM4前後、48h内前兆。
・午後5時45分頃観測
 南南東へと流れる帯雲。静内〜襟裳方面、恐らく24日の青森県東方沖地震と同一震源だろう。規模はM4前後で、発生は今月一杯と判断。
 
 尚、24日に発生した青森県東方沖の地震で、23日に観測して翌日発生と早くて驚いたのだが、岩瀬氏の解説には「鱗(又はイワシ)状」は翌日〜48h内の直前型前兆であるとの教示があったことを忘れていた。
 この青森県東方沖が23日に更新予測した地震の該当であると判断したい。