2000 05/22 00:04
Category : 日記
2000 05/07 01:25
昨年、9月2日発売の『週刊新潮』において、元大学教授の地質学者が「トルコとアテネ(ギリシャ)の地震は両者に距離があり、全く関係無し」と述べていた。このあまりの短絡思考に私は唖然とさせられた。
確かに地質学的にはその因果関係を見い出すことは困難だろう。しかし昨年のトルコ(8/17)・ギリシャ(9/7)・台湾(9/21)の連続した震災は偶然の産物ではない。実はこの三つの大地震は8月11日に起こった皆既日食通過線上で起こったものなのだ!
日食・月食は古代から不吉な出来事とされ恐れられてきたものだが、日食は新月のとき、月食は満月のときに起こる。いずれも太陽・月・地球の三つの天体が一直線上に並ぶ天象であり、明らかに物理的な作用があるものと考えられるのだ。
自分はあまり物理科学は得意ではないが、この宇宙に存在している力の主要なものは核力・電磁力・引力の三つ。核力は強力だが近距離にしか作用が及ばない。電磁力はあらゆる物質の原子間を結合させており、我々は様々な宇宙的磁場の中で生活している。引力は全ての天体を結びつける宇宙の中で最強の作用だ。
月の引力の作用で潮の満ち引きが起こるが、天体サイクルが一致し、太陽・月・地球が一直線に並ぶときには、通常を遙かに越えた引力が働くこととなる。このとき地球の磁場は太陽と月の磁場によって掻き乱され、イオンと電磁気の流れを狂わせる。この引力の増大で地殻は引き上げられる。磁場の乱れはマントル対流を狂わせ、結果としてプレートの止め金が外れて大地震が発生すると考えられるわけだ。実際、天象と大地震を照らし合わせれば因果関係がハッキリと浮かび上がってくる。
しかも昨年8月の皆既日食は「グランドクロス」であった。太陽系の全ての惑星、太陽・月も含めて見事11天体が地球を中心に十字架に整列したのである(占星術上では冥王星は除外される)。
占星術上ではノストラダムスと関連して最大限の災厄が叫ばれのだったが、愚かなことにこの連続震災の悲劇が「それではなかったか!」というマスコミの取り上げは全くというほどなかったのである(さんざん持ち上げておいて、それはないでしょう!)。
余談となるが、ノストラダムスのいう「7の月」が7月ではないことは、かなり以前からの研究の常識であり、最も有力視されていたのが8月説であったにも関わらずである(私はノストラダムスを特別関連づけようとは思わないが、あの予言がグランドクロスを指すという研究家が多かったということと、マスコミの遊び半分な取り上げの酷さに憤慨しているので少し言わせてもらった)。
このグランドクロス、または8月11日の皆既日食が大地震を引き起こす可能性については、実は占星術家はもちろん、そして地震の宏観予知といった民間研究の中においてはかなり知られていたと思う。事実私は、あのトルコ大地震が発生する以前に、8月11日の皆既日食通過線を描いたヨーロッパ地図でその危険を指摘する資料を頂いていた。
地震学者がもし、皆既日食が大地震を引き起こす要因となり得るという視点に立っていたならば、当然、皆既日食の通過線上が最も強大な引力の作用を受ける場所であり、中でも数年ごとに悲劇を生んできたアナトリア断層を持つ軟弱な土地のトルコが、この皆既日食の前後に震災の起こり得る最も危険な地域の筆頭として取り上げることが可能だったのではないだろうか?
また、トルコの過去における震災を調べてみると、トルコという国家はどうやら太陽黒点活動の極大・極小期の同年、または前年度で大地震が発生する傾向にあることが判った。下記に列挙したのが、過去のトルコの大地震と黒点活動の極大・極小の関連を示したものである。今回昨年の悲劇も同様で、実は今年5月がその極大期のピークなのである。
―――――――トルコ大地震―――――――
【地震発生年と規模】【太陽黒点活動】
1999年(M7.4) 2000年5月(極大)
1967年(M7.1) 1968年11月(極大)
1966年(M6.8)
1957年(M7.1) 1958年3月 (極大)
1953年(M7.2) 1954年4月 (極小)
1944年(M7.6) 1944年2月 (極小)
1943年(M7.6)
――――――――――――――――――――
如何だろう。これを見て皆さんは偶然と思えるだろうか?
ちょうど黒点活動による地震との関連という話題となったのでここでもう少し説明したい。
黒点活動の極大期はほぼ11年周期でやってくるが、更に55年周期で巡る強大な活動期がある。今年5月はその55年周期である。
太陽黒点活動と地震との因果関係、そのメカニズムについての理論をここで若干提示したいと思う。
地球は一つの巨大な磁石である。地磁気には方向性があり南極点から北極点へと流れている。実はこの地磁気を作り出しているのがマントル対流(マントルは重金属がドロドロに溶けたもの)で、地球中心部の核の超高温によって循環している。地球の表面を地殻がプレートとしてこのマントル対流に乗って移動している。このプレートの移動に伴う歪みが地震を起こしている。
黒点活動が活発化すると太陽からはフレアと呼ばれるプラズマ(X線や紫外線などの不可視のエネルギー)と荷電粒子(電子やイオン)、そして電磁波などが大量噴出、地球に注がれることとなる。これが様々な通信異常や送電変圧器のトラブル、火災を生じさせる。今、問題化している「iモード」トラブルはこれが原因の可能性は大きいと思う。
この膨大な太陽フレアと荷電粒子が、地球を取り巻く地磁気を掻き乱すのである。マントル対流が磁力線を造っているのだから、逆も真なり。このことがマントル対流を激化狂わせるのではないか。そしてその結果として大地震が引き起こされるのだ。
4月の始めには北海道でオーロラが観測されたことから、まさにピークに達しようとしているところだろう。ここ最近の鯨やシャチなどが迷い込んでくるニュースは皆さんもご存じのことと思う。動物たちは磁力線を敏感に感じ取る能力があると思われ、鯨や鮭などの巡洋生物、渡り鳥などはそれを頼りに移動している。磁場が乱れたならば当然正規の巡回路からは脱線、迷子となるだろう。
もちろん地殻内部から発する電磁波によっても同様のことが起こるであろうし、磁場の乱れがまた地殻を刺激する悪循環を繰り返す。
次回は、今年5月とそれ以降に地震が心配される天体配列、及び幾つかの天象について紹介したい。
―――――「掲示板」の5月18日更新「台湾大余震」についてのコメントをご参照下さい!
また天体と地震の関連について詳しく調査したサイト『地震の前兆現象掲示板と地震雲かな写真』の「太陽・月・惑星の位置と地震の発生」をお勧め致します!
昨年、9月2日発売の『週刊新潮』において、元大学教授の地質学者が「トルコとアテネ(ギリシャ)の地震は両者に距離があり、全く関係無し」と述べていた。このあまりの短絡思考に私は唖然とさせられた。
確かに地質学的にはその因果関係を見い出すことは困難だろう。しかし昨年のトルコ(8/17)・ギリシャ(9/7)・台湾(9/21)の連続した震災は偶然の産物ではない。実はこの三つの大地震は8月11日に起こった皆既日食通過線上で起こったものなのだ!
日食・月食は古代から不吉な出来事とされ恐れられてきたものだが、日食は新月のとき、月食は満月のときに起こる。いずれも太陽・月・地球の三つの天体が一直線上に並ぶ天象であり、明らかに物理的な作用があるものと考えられるのだ。
自分はあまり物理科学は得意ではないが、この宇宙に存在している力の主要なものは核力・電磁力・引力の三つ。核力は強力だが近距離にしか作用が及ばない。電磁力はあらゆる物質の原子間を結合させており、我々は様々な宇宙的磁場の中で生活している。引力は全ての天体を結びつける宇宙の中で最強の作用だ。
月の引力の作用で潮の満ち引きが起こるが、天体サイクルが一致し、太陽・月・地球が一直線に並ぶときには、通常を遙かに越えた引力が働くこととなる。このとき地球の磁場は太陽と月の磁場によって掻き乱され、イオンと電磁気の流れを狂わせる。この引力の増大で地殻は引き上げられる。磁場の乱れはマントル対流を狂わせ、結果としてプレートの止め金が外れて大地震が発生すると考えられるわけだ。実際、天象と大地震を照らし合わせれば因果関係がハッキリと浮かび上がってくる。
しかも昨年8月の皆既日食は「グランドクロス」であった。太陽系の全ての惑星、太陽・月も含めて見事11天体が地球を中心に十字架に整列したのである(占星術上では冥王星は除外される)。
占星術上ではノストラダムスと関連して最大限の災厄が叫ばれのだったが、愚かなことにこの連続震災の悲劇が「それではなかったか!」というマスコミの取り上げは全くというほどなかったのである(さんざん持ち上げておいて、それはないでしょう!)。
余談となるが、ノストラダムスのいう「7の月」が7月ではないことは、かなり以前からの研究の常識であり、最も有力視されていたのが8月説であったにも関わらずである(私はノストラダムスを特別関連づけようとは思わないが、あの予言がグランドクロスを指すという研究家が多かったということと、マスコミの遊び半分な取り上げの酷さに憤慨しているので少し言わせてもらった)。
このグランドクロス、または8月11日の皆既日食が大地震を引き起こす可能性については、実は占星術家はもちろん、そして地震の宏観予知といった民間研究の中においてはかなり知られていたと思う。事実私は、あのトルコ大地震が発生する以前に、8月11日の皆既日食通過線を描いたヨーロッパ地図でその危険を指摘する資料を頂いていた。
地震学者がもし、皆既日食が大地震を引き起こす要因となり得るという視点に立っていたならば、当然、皆既日食の通過線上が最も強大な引力の作用を受ける場所であり、中でも数年ごとに悲劇を生んできたアナトリア断層を持つ軟弱な土地のトルコが、この皆既日食の前後に震災の起こり得る最も危険な地域の筆頭として取り上げることが可能だったのではないだろうか?
また、トルコの過去における震災を調べてみると、トルコという国家はどうやら太陽黒点活動の極大・極小期の同年、または前年度で大地震が発生する傾向にあることが判った。下記に列挙したのが、過去のトルコの大地震と黒点活動の極大・極小の関連を示したものである。今回昨年の悲劇も同様で、実は今年5月がその極大期のピークなのである。
―――――――トルコ大地震―――――――
【地震発生年と規模】【太陽黒点活動】
1999年(M7.4) 2000年5月(極大)
1967年(M7.1) 1968年11月(極大)
1966年(M6.8)
1957年(M7.1) 1958年3月 (極大)
1953年(M7.2) 1954年4月 (極小)
1944年(M7.6) 1944年2月 (極小)
1943年(M7.6)
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如何だろう。これを見て皆さんは偶然と思えるだろうか?
ちょうど黒点活動による地震との関連という話題となったのでここでもう少し説明したい。
黒点活動の極大期はほぼ11年周期でやってくるが、更に55年周期で巡る強大な活動期がある。今年5月はその55年周期である。
太陽黒点活動と地震との因果関係、そのメカニズムについての理論をここで若干提示したいと思う。
地球は一つの巨大な磁石である。地磁気には方向性があり南極点から北極点へと流れている。実はこの地磁気を作り出しているのがマントル対流(マントルは重金属がドロドロに溶けたもの)で、地球中心部の核の超高温によって循環している。地球の表面を地殻がプレートとしてこのマントル対流に乗って移動している。このプレートの移動に伴う歪みが地震を起こしている。
黒点活動が活発化すると太陽からはフレアと呼ばれるプラズマ(X線や紫外線などの不可視のエネルギー)と荷電粒子(電子やイオン)、そして電磁波などが大量噴出、地球に注がれることとなる。これが様々な通信異常や送電変圧器のトラブル、火災を生じさせる。今、問題化している「iモード」トラブルはこれが原因の可能性は大きいと思う。
この膨大な太陽フレアと荷電粒子が、地球を取り巻く地磁気を掻き乱すのである。マントル対流が磁力線を造っているのだから、逆も真なり。このことがマントル対流を激化狂わせるのではないか。そしてその結果として大地震が引き起こされるのだ。
4月の始めには北海道でオーロラが観測されたことから、まさにピークに達しようとしているところだろう。ここ最近の鯨やシャチなどが迷い込んでくるニュースは皆さんもご存じのことと思う。動物たちは磁力線を敏感に感じ取る能力があると思われ、鯨や鮭などの巡洋生物、渡り鳥などはそれを頼りに移動している。磁場が乱れたならば当然正規の巡回路からは脱線、迷子となるだろう。
もちろん地殻内部から発する電磁波によっても同様のことが起こるであろうし、磁場の乱れがまた地殻を刺激する悪循環を繰り返す。
次回は、今年5月とそれ以降に地震が心配される天体配列、及び幾つかの天象について紹介したい。
―――――「掲示板」の5月18日更新「台湾大余震」についてのコメントをご参照下さい!
また天体と地震の関連について詳しく調査したサイト『地震の前兆現象掲示板と地震雲かな写真』の「太陽・月・惑星の位置と地震の発生」をお勧め致します!