エミレーツ航空、ワールドチャンピオンシップのスポンサー降板
エミレーツ航空、ワールドチャンピオンシップのスポンサー降板
99年からスタートしたワールドチャンピオンシップだが、開始当初からスポンサーを務めてきたUAEのエミレーツ航空が今年限りでスポンサーを降板することになった。11日に発生した米国での同時多発テロ事件後の国際情勢を考慮し、エミレーツ航空側と主催者のWorld Racing Championships Ltd.との間で合意したもので、21日に正式に発表された。ワールドチャンピオンシップは、3月下旬のドバイワールドカップを皮切りに、キングジョージ、アーリントンミリオン、凱旋門賞、ブリーダーズCクラシック、同ターフ、ジャパンC、香港カップなど、10カ国12の国際G1レースの着順をポイント化し、最高ポイント獲得馬が世界チャンピンと認定、特別ボーナスが支給されるというもので、初代チャンピオン(99年)はデイラミ、00年はファンタスティックライトがチャンピオンに輝いている。

モハメド殿下が米赤十字へ500万ドル寄付
UAE・ドバイのシェイク・モハメド殿下は20日、11日に起きた米同時多発テロ事件の犠牲者に対して、500万ドル(約5億9000万円)を寄付すると発表した。UAEは、今回のテロ事件の首謀者、オサマ・ビンラディンをかくまっているとされるアフガニスタンのイスラム原理主義勢力、タリバン政権を承認している数少ない国家だが、モハメド殿下は国務大臣という要職についていることから、同殿下の対応が注目を集めていた。

デザーモ騎手の来日が延期
全米同時多発テロ事件の影響で、30日から短期免許で日本で騎乗する予定だったケント・デザーモ騎手の来日が延期される可能性が出てきた。米国内はテロの影響で航空事情が悪化しているほか、いつ戦争状態になるか予断を許さない状況であり、今後のスケジュールが立たない状態とのこと。

エモシオン引退
9日の札幌日経オープン(札幌・芝2600m、OP)で5着に終わったエモシオン(牡6歳、美浦・二ノ宮厩舎)は、同レースを最後に現役を引退することが決定した。通算成績は19戦5勝。主な勝ち鞍は99年京都記念(G2)。今後については未定だが、関係者は種牡馬入りについて検討を進めている。同馬は父トニービン、母はオークス馬のアドラーブルという良血馬として注目を集め97年6月にデビュー。同期にスペシャルウィーク、セイウンスカイ、キングヘイローらがいた高いレベルの98年クラシックでは皐月賞4着、菊花賞3着の成績を残した。翌年の京都記念で重賞勝利を挙げたが、その後右前浅屈腱炎を発症、1年11ヶ月の休養を経てターフに戻ってきたが、調子が戻ることはなかった。

プリモディーネ引退
99年の桜花賞馬プリモディーネ(牝5歳、栗東・西橋厩舎)が、19日付で現役を引退した。通算成績は10戦3勝。桜花賞のほか、98年のファンタジーS(G3)を勝っている。今後は生まれ故郷である北海道・門別のサンシャイン牧場で繁殖入りする。同馬は99年のオークス3着後、爪の不安が発生して戦線を離脱、翌年のエリザベス女王杯で復帰(16着)したが、01年の京都牝馬特別(G3)10着後に右第1趾骨々折を発症、8月12日のクイーンS(G3)、9月1日のエルム(G3)の2戦したが、いずれも2桁着順に終わっていた。

サイコーキララ引退
無傷の4連勝で00年報知杯4歳牝馬特別(G2)を制し、桜花賞(G1)で1番人気に支持されたサイコーキララ(牝4歳、栗東・浜田厩舎)の引退が決まった。同馬は桜花賞4着後のオークスで6着に終わったが、その後右前屈腱炎を発症。約1年3ヶ月の休養を経て今年8月のクイーンS(札幌・芝1800m、G3)で戦列に復帰したが11着に終わり、その後、脚部不安が再発していた。通算成績は7戦4勝。