花に咲 紅葉に染る 木々の中に まつはときはの あかぬ陰なる
北大が阪大の超高圧電子顕微鏡を遠隔操作で実験
原子レベルまで観察できる大阪大の超高圧電子顕微鏡 世界に一台しかないこれを利用するには今までは研究所を訪れなければならないというネックがあった。
今回の実験は、遠隔操作機を高速インターネット回線で接続することにより、世界中どこからも共有できるという貴重な第一歩である。

オーロラのエネルギーの仕組みを実証
オーロラは、太陽から吹き出す帯電粒子(プラズマ)の流れ、いわゆる「太陽風」が地球を取り巻く磁場に吹き付けることが原因でできる。磁場は常に吹き付ける太陽風でひずんでおり、太陽表面の爆発で太陽風が強くなった際などにこのひずみが解消されてプラズマが飛ばされ、オーロラのエネルギー源になるとされる。しかし、エネルギーの生まれる仕組みをうまく説明する理論がなかった。
 一九九〇年代、オーロラのエネルギーが生まれる空間では、電子が「ホイッスラーモード」と呼ばれる波の形で流れているという新しい理論が登場した。京大グループは衛星「ジオテール」を使って磁場の電子の流れを観測。「ホイッスラーモード」の波が実在することでこの理論を実証した。

角屋の「臥龍松」
臥龍松は角屋の庭にあるクロマツの老木で、龍が地面に伏すように枝を伸ばしている姿からこの名を冠した。今回の樹齢調査で樹齢三百〜三百五十年と推測される。角屋のある花街が島原に建設されたのが三百六十年ほど前ということだから、このクロマツは花街の歴史を、ずっと見守ってきたことがわかる。

この松に配慮した角屋の建物の構造からも、みんなに愛されていたことがわかるね。
「花に咲 紅葉に染る 木々の中に まつはときはの あかぬ陰なる」はこの臥龍松を詠んだ有栖川宮織仁親王の作。

源氏物語ツアーは いかが 「大島本」53帖を初公開
「大島本」は室町時代に書写され、全五十四帖中、五十三帖が伝わっている。源氏物語の最も優れた写本といわれ、多くの文学集などで利用されている。国の重要文化財に指定されている「大島本源氏物語」の特別公開は京都文化博物館にて閲覧できる。

国立西洋美術館のイタリア・ルネサンス展でもとりわけ素晴らしかったのは、羊皮紙に記された写本の数々。
「算術読本」「弁論術練習帳」「ローマ式時祷書」トロイアの英雄譚の「アエネイス」等など。
さまざまな主人を代えたタロッキカードも見ることができたよ。