2024年08月の記事


お盆の独り言
おどま盆ぎり盆ぎり
盆から先きゃおらんと
盆が早よ来りゃ早よ戻る。

此の子守歌を少し聞いただけで子守女の恵まれぬ、
薄幸な境遇を嘆き、悲しい心情が分かる。

この子に比べたら私はずっと幸せだった。
14才で遠縁の叔母さん宅に子守に行った時、

人間は何故貧富の差があるのだろうと嘆いた。
それでも叔母さん宅に居るだけで優しくされ楽しかった。

しかし、14才の私には背中に背負った赤ちゃんは
未だ8ヶ月位なのに重くて長時間経てば耐え難かった。

そんな光景を見た叔母さんは「無理みたいね」
年上のお姉さんと交代をしてくれた。

その時の赤ちゃんは立派な二代目社長になり、
私に会えば笑顔で優しい顔をして喜んでくれる。

色々なバイトをした後、五百人位働く会社に入社した。
一番楽しい青春時代を仕事するだけの毎日で

終わってしまい、遊んでいる同級生の気持ちが
分からなかった。19才の私は晩熟で初心だった。

22才の頃、お仕事だけではつまらない人生になってしまう、
眼がキラキラ輝く清潔な感じのお兄さんに会って

こんなに真面目で素敵な方も居る事を知り、
心の中で好きになる自分に気が付いた。

遠い昔の話で現実は楽しい物ではなく、
幸せって自分で探し自分の力で得るものだと知る。

愛なんて 孤独と背中 合わせなり
思ひても見ぬ 朝に夕べに。sakura
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