2018年11月の記事
2018 11/19 21:05
Category : 11月19日
あの山々もこの海も私の故郷。
笑った日も泣いた日もいつも私を見ていてくれた。
初冬の海は静かで青々と美しい。
山々には温泉ホテルが並んでいる。
今日は雨が降って富士山は隠れてしまい、
顔も出してくれなかった。
野原のススキは小麦色から茶色に変色し、
師走には枯れススキになり散ってしまう。
南国に行く為、引っ越しの支度を始めたが、
主人は早朝から日帰り旅行で困っている。
無断で外出するときは旅行だと思う。
もう少し早い時期に旅行に行って貰いたい。
幾つになってもあの人の性格は直らず、
考えれば疲れるのでやるべき事だけ進めている。
冷蔵庫に残った食物を少しずつ食べなければ、
庫内を空にして引っ越し出来ない。
山々は紅葉して綺麗なのに、
一人で山を歩くのは危険で辞めている。
焦っても焦ってもごちゃごちゃした部屋は
中々、片付けが捗らない。
雨降り止まず心が乱れるだけ、
雨よ、そんなに強く降らないでね。
雨しとど 大きな柚子が 匂ふ里 sakura1205
2018 11/06 20:10
Category : 11月6日
風が冷たくなりました。
もう明日は立冬ですね。
霜月が来るたびに年老いた父を思い出す。
寒い冬も猛暑の夏も自転車で会社勤めをした父。
70代まで寝込む事もなく、こつこつ働いていた。
借金返済が終わる迄働き、出血に驚いて退社した。
気管支炎で少し痰に血が混じったのを
悪い病気と思いこんでお仕事を辞めた。
72才迄、雪の日も雨の日も休まずに
自転車で通った父は立派だった。
父のように優しく強くなりたいけれど、
中々難しい。
裏庭の柿の葉も一片二片はらはら散って
霜月下旬には枯れ枝だけが残るでしょう。
相変わらず主人はアパートの屋根に上り、
危険な仕事をしている。
「危ないから辞めて!」頼んでも聞く耳を持たない。
どんなに疲れても朝マラソンをし、
自分に厳しく、お金を使う事が嫌いな人である。
金銭よりも命を大切にして!
彼と遊ぶ人は居ても生活をできる人はいない。
昼下がりから草の匂いを漂わせ雨が降ってきた。
その雨は土砂降りになったりやんだりの繰り返し。
海沿いを通っても人もまばらで波音だけが聞こえていた。
水玉模様の傘さして、ひたすら海を見つめても、
鴎が海から出たり潜ったりキイキイ鳴くばかり。
やがて傘をさしても肩を濡らし、
晩秋の雨が降って来た。
風の音も強く
海の色も暗くなり、
潮の匂いなど何も分からない。
愚痴もこぼさず笑顔でいても、
呑気な私だって泣きたい時もある。
心の広い海に涙を捨てにきた。
家路を急いだ頃は笑顔の私に戻っていた。