2012年05月の記事


五月の雷 
昨夕、大雨、雷が鳴っているなか、
私は一人で病院の救急外来に行って来た。

主人の胃腸炎がうつったのか、原因が分からない。
胸がむかむかして食欲はなく何も食べたくない。

2日間、吐き気が止まらず苦しくて病院で点滴をして貰い、
帰宅すると午後10時を回っていた。

「病院には絶対に行くな!」と主人に叱られていたので
我慢をしていた為、お腹もこわし体力が消耗していくのが
辛くて、彼の反対を押し切って行ってしまった。

先週、主人に近所のクリニックに行って貰いお薬を処方され、
日増しに元気になってきたのに。。

私にうつして苦しんでいる様子を見て「お前のは仮病だ!」
大声で怒鳴る声を聞く度に疲れる。

「一人で来たのですか?ご家族は?」と医師や看護師さんに聞かれ、
主人も体調が悪いので迷惑をかけたくないと嘘をついた。

吐き気はおさまったが水分補給と消化の良い物を
一口だけ食し、「薄めのお茶が美味しい。」何度も呟いてしまった。

朝、果実少々パンを一口、昼、素麺を二口、夜、お粥を一口、お豆腐を一口が
1日の食事であとは水分を摂った。

今日も大雨や雷が鳴り、雷よりうるさい主人が「今夜の食事は何だ!」
ふらつく足取りで作るだけで精いっぱいだった。

ひょうと雨 吹き荒れるなか 病院へ 風雨とともに 増す胸騒ぎ。
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主人の病気 
昨夜、夕食時に4日ぶりに帰宅した主人は、増々痩せてみえた。
相当疲れたようで声に力もなく下痢をしていた。

お腹が痛いと一晩中お腹を押さえて起きたり寝たりし、
今朝、7時起床しても白湯を一口飲んでお腹が痛いので
正露丸を飲んで再び眠る。

今日は何も食べたくないと横になっているので、
「病院に行こうね。」勧めても人の話など聞く人ではなく、
「うるさいな。」お腹を抱えてテレビを見たり眠ったりの繰り返し。

我慢できなくなる迄病院には行かないと思う。
「うーん、うーん」と唸っている光景を見るのも辛い。

何時でも病院に行けるように準備をしている。
こんな状態では私も昨夜から余り寝ていない。

りんごをしぼった物を一口飲み、
白湯で3度目の正露丸を飲んで寝室に行ってしまった。

腹痛と水便が治れば温かいスープや湯豆腐の少し位は食べてもいいと思う。
「罰が当たったんだよ。」と彼が呟いた。
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水浸し 
ぽつぽつ小雨が降りはじめた今朝、午前5時起床。
その時、主人は私より10分くらい先に起きていた。

午前7時半前後に金柑日食が見えるのは分かっていたが、
主人が旅に出たくて落ち着かない様子だったので
私が居ては出かけられない為、遠慮して二階に上がった。

すると彼は慌てゝ走って表通りに出ると家並みの中に消え、
あれこれしている内に残念な事に金柑日食を見逃がしてしまった。

金柑日食が見られなかった人は、希望者のみ
県内のプラネタリュウムのある市町村で見せてくれるらしい。

住宅地を出て水田の散歩道を歩けば既に田植えが終わり、
水田も川も水浸しになっていた。

カモメは美しい羽を広げてすいすい空を飛んで、奇麗だわ!
そんな思いを打ち消すようにキイキイうるさい声で鳴く。

近所の友達に、「貴女も好きな事して3日間暮らすのよ。」
私もたまには美味しい物を食べようと買物に行き、1年ぶりに焼き肉を食した。

耐震診断もしない老朽化した家でカタコト風の音がして、
水田も川も水浸し、水の上に家並みの灯りが映りまるで海みたい。

賑やかに遊んでいた小鳥達の声も消え、静かな夜を過ごしている。

肌寒き 松原続く 潮騒の 聞こえる磯に しばし佇む。
柔らかき 緑もたげし 柿若葉 母の形見の 付け下げの色
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春深し 
ぽつぽつ静かに雨が降る音、船の汽笛の音で目覚めた。
昨日、強い雨が一日中ふっていたので今朝は快晴を期待していた。

日が長くなり午前5時には辺りが明るくて
朝寝坊の私も何時もより早めに起床。

青葉に緑の風がそよそよ触れ合い、
やがて雨も止み、薄日が差してきた。

一部を除き、部屋に有る衣類を全部洗濯しているので
洗濯回数だけでも4回、干してはたたみながらお布団を干す。

その間、カーペット、毛布や不要のお布団を紐で縛って
玄関先まで主人に運んで貰った。

余り捨てゝしまうと勿体ないので「特大バスタオルは捨てないで!」
「何を言っているんだ、捨てるんだ!」主人に叱られてしまった。

「俺がおとなしいから。。。」等と呟いていたのを耳にした時、
「なんですって、こんなに気短と暮らせるのは私しかいないわ。」

口に出さずに心の中で反論し、相手にするのはやめた。

主人は、手作り池の腐った藻など水を捨てゝ金魚を10匹くらい
買って池に放していた。

ドジョウや鮒は昨年から生息しているので別の容器から
池に金魚達と一緒にして澄んだ水の中で泳いでいる。

別に保管してある容器の中からオタマジャクシが十数匹いた事には驚く。
蛙はどこからきたのかしら。オタマジャクシは小川に戻す。

もう8ヶ月も見ていない星空を見たくて外に出たが何も見えない。
血潮紅葉の樹木が大きさも増して、夜風にざわざわ騒いでいた。
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爽やか五月


小さな小さなさくらんぼが小枝にいっぱい実をつけた。
山形のさくらんぼのような立派なさくらんぼではない。

手をかけ店頭に出す山形のさくらんぼは、光沢があり、
大粒で素晴らしい。その分値段も高価になるのは当然だと思う。

家のさくらんぼは、1年中放っておいても小粒ながら
実ってくれるのだから文句も言えない。

青々と茂ったさくらんぼの葉の近くには、柿の木に白っぽい花が咲いた。
狭い裏庭は柿若葉がきらきら眩しい。

日差しを沢山浴びて柿の芽が数え切れない程ついている。
清々しい風に黄緑色の若葉がひらひら蝶のように舞う。

五月っていいなぁ。遠くの方から土の匂いがして農家の方が忙しそう。
散歩道は雑草も消え、
そろそろ田植えが始まる事を土の匂いが教えてくれた。
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心さむざむ 
五月連休も終わったのにすうすうした風が吹いていた今朝6時起床。
昨日、可燃ゴミを出した時、小鳥の鳴き声さえ聞こえない。

午前8時迄の間にラタン小物入れ家具を細かくカットして貰って有ったので、
衣類、草の入ったポリ袋、と可燃ゴミを7回位出して置く。

一昨日の昼、「東京に用事がある。」メールが主人からきたけれど、
何故、行くまえに用件を家で言えないのか、性格だから仕方がない。

日曜の深夜1時まで誰かと連絡を取り合っていたので、きっと二人旅だと思う。
低血糖になれば、「ふらついて動けないんだ、何か食物を!」と
時々私に話す。

喉が渇く為凄く水分を摂るのでトイレも近い。
私としては元気でいてくれればいい。

A型だからという意味ではないが物凄く細かい。
冷蔵庫に何が有るか把握し、お水を一滴でもこぼせば怒り、

テレビを見ている時に一言でも言葉をもらせば、最初から再び見直す。
バスや電車が有るのに乗らずに自転車で可なり遠くまで行き、
車は不要と言っている。

ゲートボールやグランドゴルフ、運動量は多いと思う。
今夜帰宅すれば、もう夕食時に些細な事で怒って威張り散らしている。

浅草今半の牛肉弁当を一個だけ買ってきたので
「私は鯖が古くなるので、駅弁は食べてね。」彼に渡した。

無断で出て行き何もなかったように「只今!今帰ったぞ!」
何時も通りにひとこと尋ねたら「うるさいな!」答えてはくれない。
亭主関白っていいなぁとつくづく思う。
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緑の風



この頃ずっと雨続きで川の水もざぶざぶと勢いよく流れ、
水田の畦道を歩くと、その先には葉桜がくすんで見えた。

久しぶりに晴れたので昼下がりに畦道を散歩すれば、
鴨が5匹くらい餌をつゝきながら水辺で遊んでいた。

緑の風が心地良くさらさら流れる小川を飛び越えると
ずずずーっと靴が少しぬかるんだ土の中に吸い込まれる。

そこには色あせたレンゲの花がいっぱい咲き乱れて
5月の風にふわふわダンスを踊っていた。

帰りには違う畑道をゆっくりと歩いて今が旬の「絹さや」に眼をやれば、
可愛い白い花が咲いていた。

すぐ隣の「絹さや」畑には赤くて可憐な花が咲く光景を初めて見て、
何の野菜にも花が咲く事を再認識したが、野菜の花は地味な感じがする。

スミレやタンポポは既に枯れ落ち、
どこへ行っても緑、ミドリ、みどりの時節。

寒くもなし、暑くもなし、今が丁度すごし易い時節かもしれない。
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