2005年08月の記事
2005 08/31 22:10
Category : 風待ち
草いきれのなかを風が吹く
細くくねった草の枝の隙間の中
すりぬけるように
それから
いっせいに秋が塗り替え始めた
空へ
立ち上がっていくのだ
秋が来る
細くくねった草の枝の隙間の中
すりぬけるように
それから
いっせいに秋が塗り替え始めた
空へ
立ち上がっていくのだ
秋が来る
2005 08/25 21:42
Category : 詩惑抄
階段を上るには
一階から上る
1段目から上る
かけた足に力を入れる
右足
上り続けたら
何階にたどりつけるのだろう
考えたことなかったのか
足は
左足に力を入れる
それから 右
一階から上る
1段目から上る
かけた足に力を入れる
右足
上り続けたら
何階にたどりつけるのだろう
考えたことなかったのか
足は
左足に力を入れる
それから 右
2005 08/23 22:08
Category : 風待ち
天井に張り付いて
ボクサーのようにかまえる
若葉色した体長をゆっくりと
ゆらし
影に向う
その眼に映るのは
真っ白な壁と
行き場の無い闘争心
カマキリの行く手は
カマキリが決める
ボクサーのようにかまえる
若葉色した体長をゆっくりと
ゆらし
影に向う
その眼に映るのは
真っ白な壁と
行き場の無い闘争心
カマキリの行く手は
カマキリが決める
2005 08/19 22:53
Category : 読書時間
語りかけてくる
あの手この手
答えを導きだすために
おのれ自身の内側から
逆算する
検算する
因数分解する
答えを導き出すために
言葉を裏返す
あの手この手
答えを導きだすために
おのれ自身の内側から
逆算する
検算する
因数分解する
答えを導き出すために
言葉を裏返す
2005 08/08 23:47
Category : コトバアソビ
あたり一面 キャベツだけなんだ
こっちの丘 あっちの丘
キャベツキャベツキャベツキャベツ
ャベツキャベツキャベツキャベツキ
ベツキャベツキャベツキャベツキャ
ツキャベツキャベツキャベツキャベ
キャベツが地面を覆い尽くしている
人が青虫のように切り取っていくのだ
そのキャベツ色した絨毯を
こっちの丘 あっちの丘
キャベツキャベツキャベツキャベツ
ャベツキャベツキャベツキャベツキ
ベツキャベツキャベツキャベツキャ
ツキャベツキャベツキャベツキャベ
キャベツが地面を覆い尽くしている
人が青虫のように切り取っていくのだ
そのキャベツ色した絨毯を
2005 08/05 23:03
Category : コトバアソビ
形のないモノを
捕まえるために
コトバを操る
カタチのない物を
見つけるために
言葉を囲う
かたちのないものを
形作るために
ことばを紡ぐ
捕まえるために
コトバを操る
カタチのない物を
見つけるために
言葉を囲う
かたちのないものを
形作るために
ことばを紡ぐ
2005 08/04 22:34
Category : 風待ち
汚れたモップのように
雲が東南の方向から流れてくる
地上を洗い流せば
すべてが
美しくなるのだろうか
夕立が去った後の
青い空は
すべての地上を
おおいつくしているというのに
雲が東南の方向から流れてくる
地上を洗い流せば
すべてが
美しくなるのだろうか
夕立が去った後の
青い空は
すべての地上を
おおいつくしているというのに
2005 08/02 22:30
Category : 日常詩
薫り豊かに午後
すべてを忘れる0necup of ter
立ち上がる静寂
夢をくすぐるアロマ
二度と戻らないはずの時間を
香りの向こうに垣間見た
あの時間にあのころの
わたしが
いる
すべてを忘れる0necup of ter
立ち上がる静寂
夢をくすぐるアロマ
二度と戻らないはずの時間を
香りの向こうに垣間見た
あの時間にあのころの
わたしが
いる