2005年03月の記事
2005 03/31 21:59
Category : 日常詩
入学して
卒業して
それを何度か繰り返し
それから
定年を迎える
ただひたすらの年月を
誰に咎められることもなく
誰に否定されることもなく
人生の句読点
新しい章が始まる
卒業して
それを何度か繰り返し
それから
定年を迎える
ただひたすらの年月を
誰に咎められることもなく
誰に否定されることもなく
人生の句読点
新しい章が始まる
2005 03/27 20:52
Category : 日常詩
茶碗を洗う側に
空を見上げる側に
すうっと
虚無感が忍び寄り
闇へといざなう
道はない
答えはない
先はない
闇を照らす
光はない
ただ
闇をいとおしむ
時間だけが日常の隙間に
存在する
空を見上げる側に
すうっと
虚無感が忍び寄り
闇へといざなう
道はない
答えはない
先はない
闇を照らす
光はない
ただ
闇をいとおしむ
時間だけが日常の隙間に
存在する
2005 03/26 21:34
Category : 日常詩
タタキから上がりカマチへと
磨かれた廊下をすべるように
左手の襖をあける
通された部屋は
懐かしきたたずまいを
本日に残す
蕎麦膳の薫り
おすすめのメニュー
磨かれた廊下をすべるように
左手の襖をあける
通された部屋は
懐かしきたたずまいを
本日に残す
蕎麦膳の薫り
おすすめのメニュー
2005 03/24 21:27
Category : 詩惑抄
何事もなく始まる日に
何事もなく雨は降り
何事もなく
日常は終わる
あの国にも
雨は降り
何事もなく
疲れた母は眠るのだろうか
この同じ空の下で
何事もなく雨は降り
何事もなく
日常は終わる
あの国にも
雨は降り
何事もなく
疲れた母は眠るのだろうか
この同じ空の下で
2005 03/21 21:57
Category : 日常詩
コトバのカケラを蒔いてみる
お話の芽がでないかな
こころのかけらを蒔いてみる
優しさの芽がでないかな
涙の欠片を蒔いてみる
思い出の芽が出るかもしれない
お話の芽がでないかな
こころのかけらを蒔いてみる
優しさの芽がでないかな
涙の欠片を蒔いてみる
思い出の芽が出るかもしれない
2005 03/19 22:43
Category : 日常詩
昨日までの自分を
アルバムに閉じ込めて
新しい自分を
演出してみる
昨日までの自分が
ウソのように思えて
違う時間を
織り込んでいけるように
思える時間
昨日までの自分に
ありがとう
今の自分に
よろしくと言って
一歩を踏み出す
アルバムに閉じ込めて
新しい自分を
演出してみる
昨日までの自分が
ウソのように思えて
違う時間を
織り込んでいけるように
思える時間
昨日までの自分に
ありがとう
今の自分に
よろしくと言って
一歩を踏み出す
2005 03/12 21:16
Category : 日常詩
埋めるべきものを持たず
ただ過ぎる日々
一筋の光だけが
道標であると
あなたは言っていなかったか
その言葉だけを信じて
ついてきたはずなのに
埋めるべく空白は
いまも空白のままだ
その理由を
あなたにはわかっているのだろうか
ただ過ぎる日々
一筋の光だけが
道標であると
あなたは言っていなかったか
その言葉だけを信じて
ついてきたはずなのに
埋めるべく空白は
いまも空白のままだ
その理由を
あなたにはわかっているのだろうか
2005 03/03 20:54
Category : 風待ち
音もなく訪れる季節に
人は優しくなる
時を刻む音は
誰彼の区別なく
優しく頬をなでる
さあ
前へ行きなさい
時を刻む音は
背中を押してくる
人は優しくなる
時を刻む音は
誰彼の区別なく
優しく頬をなでる
さあ
前へ行きなさい
時を刻む音は
背中を押してくる
2005 03/02 21:18
Category : 詩惑抄
悲しき鐘を鳴らし
若き魂は逝く
絶望という名の呪縛は
その魂を
咥えて離さず
悲しき鐘の音は
誰の耳にも届かず
ましてや
生命の賛美を
怠るべくなや
若き魂を救いたまへ
若き魂は逝く
絶望という名の呪縛は
その魂を
咥えて離さず
悲しき鐘の音は
誰の耳にも届かず
ましてや
生命の賛美を
怠るべくなや
若き魂を救いたまへ