2003年11月の記事
2003 11/26 21:01
Category : at Web
忙しそうなので
ちょっと 微笑かけて
素通り
悲しそうなので
ちょっと 肩を叩いて
素通り
楽しそうなので
ほっとして
素通り
窓の向こうは
人の息吹が聞こえる
町並み
散歩するわたしに
声をかけて
寂しいあなたは
ほんの少し 暖かくなる
ちょっと 微笑かけて
素通り
悲しそうなので
ちょっと 肩を叩いて
素通り
楽しそうなので
ほっとして
素通り
窓の向こうは
人の息吹が聞こえる
町並み
散歩するわたしに
声をかけて
寂しいあなたは
ほんの少し 暖かくなる
2003 11/25 14:44
Category : 日常詩
悟りきれないから
言葉にしてみる
希望が持てないから
考えない
ただ 歩む
蹴飛ばすことのできる小石はいい
目の前の
岸壁をよじ登ることも
破壊することもできないのなら
よけて進めばいいじゃないか
歩むことだけが 前へ進む可能性
(べつに、後ろ向きに歩いたっていいんだけどさ)
言葉にしてみる
希望が持てないから
考えない
ただ 歩む
蹴飛ばすことのできる小石はいい
目の前の
岸壁をよじ登ることも
破壊することもできないのなら
よけて進めばいいじゃないか
歩むことだけが 前へ進む可能性
(べつに、後ろ向きに歩いたっていいんだけどさ)
2003 11/22 15:13
Category : 詩惑抄
借り物の衣装を着た言葉は
真実を見抜けない
美しい花は
美しいままではないのだと
気付かぬままに
通り過ぎる
自分が借り物の衣装である事を
我が物顔に誇示するのは
間の抜けた嘘を隠すためなのか
衣装を剥ぎ取れ
真実という果実を
たわわに実らせることを
怖れるな
真実を見抜けない
美しい花は
美しいままではないのだと
気付かぬままに
通り過ぎる
自分が借り物の衣装である事を
我が物顔に誇示するのは
間の抜けた嘘を隠すためなのか
衣装を剥ぎ取れ
真実という果実を
たわわに実らせることを
怖れるな
2003 11/18 14:46
Category : 日常詩
隣に来た客 柿色してた
道に咲く花
恋して 紅さす
木枯らし吹いて
夜の帳は下りてくる
あかがねいろした月の空
まさか 赤いカラスは飛んでいまい
道に咲く花
恋して 紅さす
木枯らし吹いて
夜の帳は下りてくる
あかがねいろした月の空
まさか 赤いカラスは飛んでいまい
2003 11/14 23:34
Category : レンアイ教授
路端に咲く花を見たら
わたしを思い出して
道行くときに
石を蹴ったら
わたしを思い出して
わたしは
星をみたら
あなたを思い出す
昇る日の光を浴びたら
あなたを思い出す
風を感じたら
あなたを思い出す
電話が鳴ったら
あなたを思い出すでしょう
わたしを思い出して
道行くときに
石を蹴ったら
わたしを思い出して
わたしは
星をみたら
あなたを思い出す
昇る日の光を浴びたら
あなたを思い出す
風を感じたら
あなたを思い出す
電話が鳴ったら
あなたを思い出すでしょう
2003 11/07 19:29
Category : 風待ち
地球温暖化の影響だと
巷の風は騒ぐけど
降る雨と陽気にほだされ
麦たちはすでに芽吹いて
霜を待つ
ツバメはすでになく
トビたちは山を降りて
獲物を待つ
木々は紅葉し
冬支度
巷の風は騒ぐけど
降る雨と陽気にほだされ
麦たちはすでに芽吹いて
霜を待つ
ツバメはすでになく
トビたちは山を降りて
獲物を待つ
木々は紅葉し
冬支度
2003 11/04 21:56
Category : 日常詩
出張へ向う夫を
駅まで送る
行程をUターンして
自宅ヘ急ぐ
まだ早い朝の国道は
渋滞を避けたトラックの
往来が激しい
気分はスピード違反
もう一度 Uターンして
「忘れ物はない?」と
声をかけたいが
待っているのは娘たち
慌しい朝は 目覚まし時計を
かけ忘れた火曜日
駅まで送る
行程をUターンして
自宅ヘ急ぐ
まだ早い朝の国道は
渋滞を避けたトラックの
往来が激しい
気分はスピード違反
もう一度 Uターンして
「忘れ物はない?」と
声をかけたいが
待っているのは娘たち
慌しい朝は 目覚まし時計を
かけ忘れた火曜日