2003年06月の記事
2003 06/29 11:43
Category : 物語
矢を持て
射打つ
太陽神
地に失せるは
邪悪なものか
冷徹なものか
闘いは終わり
光は失わず
過去より永劫
君臨するは
陽の神
信頼ある家臣は
闇の神
射打つ
太陽神
地に失せるは
邪悪なものか
冷徹なものか
闘いは終わり
光は失わず
過去より永劫
君臨するは
陽の神
信頼ある家臣は
闇の神
2003 06/22 13:52
Category : 日常詩
テレビ画像の雑音
夫のシェイバーの音
猫の声
締めそこねた蛇口から
もれる水音
廊下を歩くスリッパ
パソコンのファン
車道を走る騒音
あなたの声だけが
はっきりと聞こえる
夫のシェイバーの音
猫の声
締めそこねた蛇口から
もれる水音
廊下を歩くスリッパ
パソコンのファン
車道を走る騒音
あなたの声だけが
はっきりと聞こえる
2003 06/18 20:46
Category : 日常詩
梅雨の晴れ間に
もがれた梅
しゃちほこばって
ございます
塩でもまれて
いい塩梅
次の晴れ間を待ちまして
干される楽しみ
寝かせます
梅干ババアと言われますが
忘れちゃならぬ
歴史と文化
日本が砂漠となった日の
思い出作りとなりまする
もがれた梅
しゃちほこばって
ございます
塩でもまれて
いい塩梅
次の晴れ間を待ちまして
干される楽しみ
寝かせます
梅干ババアと言われますが
忘れちゃならぬ
歴史と文化
日本が砂漠となった日の
思い出作りとなりまする
2003 06/14 20:56
Category : 風待ち
麦の間に
張られた糸に
梅雨の雨が止まる
巡礼のベールのように
蜘蛛は
その中心で
手足を手折り
拝礼す
祈りここにあり
感謝と崇拝の
命 ここにあり
無駄なく
替わりなく
祈りの初期系
ここにあり
張られた糸に
梅雨の雨が止まる
巡礼のベールのように
蜘蛛は
その中心で
手足を手折り
拝礼す
祈りここにあり
感謝と崇拝の
命 ここにあり
無駄なく
替わりなく
祈りの初期系
ここにあり
2003 06/13 20:08
Category : 詩惑抄
足を踏み出せば
戻る術はなく
ただ 歩む道は
前にある
衰えゆく肉体は
気を派すものと
鑑みて
若人の眼差し
哀れみと取るか
畏敬と取るか
されど
老うる我
我が身を哀れまず
戻る術はなく
ただ 歩む道は
前にある
衰えゆく肉体は
気を派すものと
鑑みて
若人の眼差し
哀れみと取るか
畏敬と取るか
されど
老うる我
我が身を哀れまず
2003 06/12 19:51
Category : 物語
カタツムリよりも
カメよりも
どんなに遅くても
あなたの言葉は
光より早く届いてる
縄文時代の過去から
白亜紀の時代から
放ち続けたあなたの言葉は
この
小さな星の片隅で
種となるべく
降り注ぐ
カメよりも
どんなに遅くても
あなたの言葉は
光より早く届いてる
縄文時代の過去から
白亜紀の時代から
放ち続けたあなたの言葉は
この
小さな星の片隅で
種となるべく
降り注ぐ
2003 06/10 16:43
Category : 風待ち
雲の上は
青空だってわかっているのに
気分は晴れない
雲の向こうは
星が瞬いているのに
こころは暗闇のまま
風が吹けば
雲は切れる
望む風は まだだ
青空だってわかっているのに
気分は晴れない
雲の向こうは
星が瞬いているのに
こころは暗闇のまま
風が吹けば
雲は切れる
望む風は まだだ
2003 06/07 06:45
Category : レンアイ教授
ガソリンのない車は
走れない
おなかがへった子供は
歩き出さない
食べ続けたコトバは
器から溢れて
磨り減ったこころには
愛が必要
走れない
おなかがへった子供は
歩き出さない
食べ続けたコトバは
器から溢れて
磨り減ったこころには
愛が必要
2003 06/03 09:15
Category : レンアイ教授
ザワークラウト
コールスローサラダ
回鍋肉に
ロールキャベツ
塩もみ 千切り
味噌汁 スープ
あおむしになって
さなぎになって
ちょうちょになって
あなたのところへ
飛んでいけるかな
コールスローサラダ
回鍋肉に
ロールキャベツ
塩もみ 千切り
味噌汁 スープ
あおむしになって
さなぎになって
ちょうちょになって
あなたのところへ
飛んでいけるかな