2002年12月の記事


「遁走」
一番楽な方法は
考えるのを止める事だ

Webから逃げ出す事だ
そうすれば、楽になる
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「聖夜」
神の御名において
富める人々にも
貧しき人々にも
幸多かれと 祈る

寒さに打ち震える
悲しき子らに
手を差し伸べる勇気を
また願う

隣国の心貧しき人々が
世界中の信頼を受け取る幸を
受ける時が来る事を
この夜 神に祈らん
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「蒼き大気の澄み渡る冬」
山並みの白き姿を
臨む谷
戸惑いのなく降る雪に
蒼き大気を保留して
季節を抱く木々の枝葉

刺すほどに冬の冷気は
澄み渡る
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「とうじとうなすとうせんぼ」
ほくほく煮えた栗かぼちゃ
冬の寒さをしのぎます
ゆず湯 ほんのり香ります

あなたのいない
冬の夜
冷たい褥は夢も来ぬ

とうじとうなすとうせんぼ
コトバアソビの子守唄
ゆずの残り香
独り寝 寂し
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「舞台」
家並みの輪郭が
朱に染まる

それぞれの物語の
始まり

狭間を渡って踊る道化師
それが わたし

朝の光の中
失敗した芸を披露する
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う〜
わん わん





あ〜、すっきりした
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「いぬ」
ワン と鳴いて
しっぽ 振る

笑っているの
抗議してるの

さんぽはまだだよ
星屑 拾っておいで
おやつをやろう

ワン と鳴くいぬ
ワンと 鳴いたら
ご主人が あたまをなでてくれる

わたしも わん て鳴いてみようかな
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「雨」
埃まみれの未来を
洗い流してくれ

取って着けたような希望は
我が物顔に
しゃべってくれるな

汚らわしい真実は
豚にくれてやれ

冷たい雨が
濡らすのは
あなたの語る
嘘と誤魔化し
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「保温時間」
あなたの言葉が温かい
冷たくなった
わたしの指先
暖めて

もう一度
飛び出す歩幅を
決めさせて
行く方角を
決めさせて

あなたの言葉の温かさ
わたしの背中を押してくる
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「秘め事」
知らないふりしていても
あなたの目が笑っている
夕べの約束忘れたわけじゃないけど
私の中では
時間は止まったまま

約束をかなえる明日はもう
来ないよ
時間軸は湾曲して
あなたとはもう重ならない

秘め事は乱数表のように
低確率
でも
慌てないで

あなたのとなりに
高次元サイトが待ってるよ
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「悲しみを抱いて」
失った愛に代わるものは
悲しみと寂しさと真実

逝く人が残していったものを
抱きとめて
あなたの命に託された
想いを受け止めて
あなたは生き続けて

悲しみは重荷ではなく
愛を知るための
経験値
ゲームクリアまでの途中経過
再プレイはできないけれど
まだ 道はある

悲しみは終わりではなく
愛の器
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