2002年02月の記事
2002 02/23 21:15
Category : 詩惑抄
ただひたすらに歌う
思いよ とどけ
あなたのこころに
小柄な体が
弾む スィングする
ロールする
唇が音を象る
命がほとばしる
スタッフと同じTシャツ
同じ舞台
満足した笑顔
それでも彼女は
最高峰に立った女神
思いよ とどけ
あなたのこころに
小柄な体が
弾む スィングする
ロールする
唇が音を象る
命がほとばしる
スタッフと同じTシャツ
同じ舞台
満足した笑顔
それでも彼女は
最高峰に立った女神
2002 02/21 20:51
Category : 風待ち
春の野良
麦に硫安を撒く
この時期の麦は
大地に生えた恥毛のよう
雲雀が鳴く
麦畑は彼らの砦になる
棲家になる
さあ
伸びろ
風を呼吸しろ
我も大地に立つ
麦に硫安を撒く
この時期の麦は
大地に生えた恥毛のよう
雲雀が鳴く
麦畑は彼らの砦になる
棲家になる
さあ
伸びろ
風を呼吸しろ
我も大地に立つ
2002 02/19 17:02
Category : 手紙
雪国から祭りの便り
白き世界かな
懐かしき故郷かな
忘れえぬ思いこそ
新しき輝きに
北の国から
突風の便り
「ペンを執れ」と
再び書き出せと
いまだ躊躇するは
道標を雪の中に見失ったまま
私は故郷を捨ててきた
白き世界かな
懐かしき故郷かな
忘れえぬ思いこそ
新しき輝きに
北の国から
突風の便り
「ペンを執れ」と
再び書き出せと
いまだ躊躇するは
道標を雪の中に見失ったまま
私は故郷を捨ててきた
2002 02/11 11:07
Category : at Web
コトバを食べ続けたら
排泄しなくてはいけないのだ
わたしのコトバは
排泄行為
生きるための
自然の摂理
不必要なコトバは
捨て去らなければいけないのだ
そして わたしは
コトバを食べ続ける
排泄しなくてはいけないのだ
わたしのコトバは
排泄行為
生きるための
自然の摂理
不必要なコトバは
捨て去らなければいけないのだ
そして わたしは
コトバを食べ続ける
2002 02/09 20:44
Category : 物語
目覚めたおまえに
話し掛けると赤くなって
岩陰に隠れてしまう
おそらく檻から抜け出した
怪物にでも睨まれてる気分なんだろう
たしか冷蔵庫の中に
残りの餌があったはず
首吊り死体のようにぶらさげて
おまえにやろう
夢中で喰らいつくおまえは
野獣のように可愛い
話し掛けると赤くなって
岩陰に隠れてしまう
おそらく檻から抜け出した
怪物にでも睨まれてる気分なんだろう
たしか冷蔵庫の中に
残りの餌があったはず
首吊り死体のようにぶらさげて
おまえにやろう
夢中で喰らいつくおまえは
野獣のように可愛い
2002 02/09 20:38
Category : 物語
ああ そう
確か冷蔵庫の中に
あれがあるはず
アケテ アケテ
アレガホシイノ
アレヲチョウダイ
アレヲタベサセテ
まるであたしの食欲は
首吊り死体のように
宙吊り
目が覚めると
あなたはあたしを見てる
話し掛けると赤くなって
あなたの野生は
おそらく檻から抜け出した
狼
ほら
あたしを食べて
確か冷蔵庫の中に
あれがあるはず
アケテ アケテ
アレガホシイノ
アレヲチョウダイ
アレヲタベサセテ
まるであたしの食欲は
首吊り死体のように
宙吊り
目が覚めると
あなたはあたしを見てる
話し掛けると赤くなって
あなたの野生は
おそらく檻から抜け出した
狼
ほら
あたしを食べて
2002 02/08 17:41
Category : 日常詩
生き続けなくてはいけないことに
少しクタビレル
思い悩むことに飽きる
だから
ほいじゃあ!えぃやっ と
思考撹拌
誰かに会いにいこう
誰かと話そう
とってもくだらないこと
莫迦莫迦しくなる時間を食べに行こう
少しクタビレル
思い悩むことに飽きる
だから
ほいじゃあ!えぃやっ と
思考撹拌
誰かに会いにいこう
誰かと話そう
とってもくだらないこと
莫迦莫迦しくなる時間を食べに行こう
2002 02/03 16:51
Category : コトバアソビ
コトバに名前をつけないで
音に名前をつけないで
溢れ出る流れを押し留めないで
狩人のように
飛ぶ鳥を砂糖菓子にしないで
わたしは名前という
足枷はほしくない
分析しないで
分類しないで
わたしはわたし
音に名前をつけないで
溢れ出る流れを押し留めないで
狩人のように
飛ぶ鳥を砂糖菓子にしないで
わたしは名前という
足枷はほしくない
分析しないで
分類しないで
わたしはわたし