2001年05月の記事


「偶像崇拝」
祈りだけが真実
それは
だれにも否定できるはずがない
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「うわさ」
Webの風は
見えない場所でも吹いている
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「麦秋」
黄金の海を渡る船
収穫の喜びを歌えよ
大地の恵みを称えよ
汗と埃にまみれた労働を誇れよ
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「自戒」
家計簿ソフト
買ってこようか
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「特殊法人決算報告」
丼勘定です
あなたの家の家計と同じ
赤字じゃなきゃいいんでしょ

って、それでいいのか
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「ピロートーク」
眠っているわたしの隣へ
滑り込む
あなたへの枕詞は

「おかえりなさい」
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「SF的育児方針」
子供は異星人である

ないがしろにすると
報復攻撃を受ける

甘やかしすぎると
支配される

自己主張をはじめたら
こちらも自己主張してやりなさい
そして
「じゃあ、どうしようか」と
問い掛けなさい
コミュニケーションは
そこから始まる

異星人は侵略するためだけに
やってくるのではない
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「スターチス」
昔 君にもらった花の名前は
今も
忘れずにいる

あの頃のわたしは
恋の意味も知らず
かわいげのない女の子だったね

長い月日はわたしを変えた

今は素直に言えるよ
「君のしあわせを祈っている」
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「微熱」
久々のけだるさ
浅い眠りをむさぼるように
ベッドの中に潜り込む
妄想とも幻想ともつかぬ
夢におそわれ目を覚ます

その目覚めの刹那に思うは
あなたのこと
「お変わりなき候」
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「待合室」
『あんたは、いつまでも若いねえ』
『いや、いや、誰だって毎年
年はとっているんだよ』
『いやあ、あんたは年とるのも
忘れてるんじゃないのかねえ』
『そこまでボケちゃいないよ』

年をとるのを忘れるほど
ボケてみたいもんだ
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「最果ての地より二通」
一信目
『我が魂はさまよえり
停泊すべき港を求む
空なる深淵 暗黒の海原に
位置を示す星々はなく
流浪にゆだねる身が在るのみ』

二信目
『肉体は地表をさまよえり
されど
我が魂魄はとどまれり
愛しきひとの佇む
彼の最果ての地に』
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「雨に花咲く」
こぼれる雫を
受け止めて
あなたのこころに流し込もう
遠きドラムのリズム
雨音 枕に
まどろむ朝

夢の中であなたに逢おう
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