2010年11月の記事


抽象論
フユサンゴ
*枯葎抽象論で満腹す*
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ほころび
公孫樹の木の葉

*ほころびを縫い損ねたり壁に蔦*
(兼題の「壁」の思案中)

*綿飴の方程式や酉の市

*廃屋に獣の匂い壁に蔦*
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最終章
白いポインセチア

*ビルの壁電光ニュース流れて師走*
*寒烏留めて白壁枝垂れ松*

*男去り熟柿吸う女の可笑し*

*期間限定マロン鯛焼明日は無し*

*根深汁高級マンション最終章*
*根深汁連続ドラマ最終章*
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枇杷の花
枇杷の花
*枇杷の花業深くして家出ぬ日
*枇杷咲けり業深くして家出ぬ日*

*満月も斬れさうに包丁研ぐ*

*満月を切る包丁を研ぐ*
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寒雀

ヒヨドリジョウゴ

壁の兼題

*白壁の影と戯る寒雀*
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土壁
ラクウショウ

*土壁の崩れ鶏舎に木の葉散る*

訂正句
*土壁の鶏舎は崩れ雪降るよ*
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式部の実

*命重たし骸は軽し式部の実*

*老猫の骸は軽し石蕗の花*
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紅葉山
紅葉
*紅葉山湖に映して手に掬ふ*
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紅葉山
榛名富士
*紅葉山湖に映して雲が消す*
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夕焼け

*街の灯やなりたかないか夕焼けに*

兼題が壁

*鉄壁の時雨るるほどに溶けゆけり*
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爪を詰む
桂の黄葉
*眉剃って爪詰んでから月を見る*

*眉剃って爪詰んでから月浮かす*
浮かしたいなぁ~
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肉まん
山茶花
*肉まんを食べ古着屋を覗き見る*
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秋の音
秋薔薇
*缶蹴りののちの秋の音澄みにけり*
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初恋草

兼題の「缶」

*眉剃って缶捨ててから月を見る*
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